- 週間ランキング
新しい取扱表示は「5つの基本記号」に「付加記号と数字の組合せ」で構成されるため、前回は5つの基本記号、付加記号と数字をご紹介しましたが、今回はそれらを組み合せた表示をご説明します。
まず、組合せの表示例を2つほど見てみましょう!
左から
・たらい:洗濯のしかた(洗濯機洗い、手洗い)を表したもの
・三角形:漂白のしかたを表したもの
ですから、この記号の意味は
・40℃以下で手洗い、もしくは洗濯機の弱洗濯ができる
・漂白剤は使用禁止
という意味になります。
ここまではわりとわかりやすいのではないでしょうか。
下のイラストの左からチェックしていきましょう。
□(四角)は乾燥のしかたを表していましたよね?
この場合は自然乾燥を示していますが、中にある棒の意味は次のようになります。
・「―」(横棒) ⇒ 平干し
・「|」(縦棒) ⇒ つり干し
・「/」(斜線) ⇒ 日陰干し
なので、この場合は陰干しでつり干し、つまり「日陰でつり干し」となります。
「/」は屋根の軒下をイメージして日陰だと覚えておくといいかもしれません。
ちなみに、□(四角)に○(丸)の表示が重なった場合は「タンブル乾燥」の意味です。
真ん中のアイロンの表示はOKでしょうか?
「・」であちっ、でしたから、「・・・」なら、あちちちっ ⇒ 高温200℃まで、となります。
そして、一番右のクリーニング表記は覚えなくてもOK!
クリーニング店がきちんと表示を確認して対処してくれるはずだからです。
一応、意味をご紹介しておくと……。
・P ⇒ ドライクリーニング通常処理
・F ⇒ 石油系溶剤のドライクリーニング
・W ⇒ ウエットクリーニング
となります。
さらに細かい洗濯表示がある場合は、記号の下に文章で記載されます。
ここまで読んで「こんなの覚えられない!」と感じた人も多いかもしれませんが、そのうちに慣れてきますから大丈夫。
はじめから、全種類を覚える必要はないのでご安心ください。
ちなみに、現在の表示はご覧のような記号で表されています。
今見るとなんだか古くさく(?)見えるから不思議。
日本人にはわかりやすいですが、日本語がわかる人でないと理解できませんよね。
グローバルな記号としてはやはりイマイチだったようです。
再度おさらいしておくと、新表示で大きく違うのは、「手洗い」と「洗濯機」に分かれていた洗濯の記号が、新表示では全て「たらい」に統一されること。「たらい」は手洗いだけではなく、洗濯機での洗濯が可能ということを意味しますので、お間違えのないように。
「手洗いのみ可能」の場合は、たらいに手を入れた表示です。
その他、「漢字」や「アイロンの当て布」の表示がなくなり、左下の「絞り」のマークも廃止です。
── 日常生活に結びついているお洗濯。新表示が流通していくには、しばらく時間がかかりそうです。
消費者庁では新しい洗濯表示を楽しんで覚えてもらおうと、「洗濯表示すごろく」や「洗濯表示かるた」を作って公表しています。一度トライしてみるのもいいかもしれませんよ。
気になる方は消費者庁のサイトへどうぞ。
※新しい衣類の取扱表示の詳細については、消費者庁のHPなどでご確認ください。