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厚生労働省によると、11月25日時点で全国6,843人のインフルエンザ患者が発生していると発表されました。インフルエンザは例年、空気の乾燥が進む12月から2月にかけて流行のピークを迎えると言われていますが、今年は第46週(11月14日~11月20日)で全国的な流行開始の指標を上回ったことから、例年よりも早めの流行シーズン入りが報告されました。
また、11月25日に気象庁から発表された長期予報では、今年の冬は西日本と沖縄・奄美を中心に大陸からの寒気が流れ込みやすい状況と予測されています。東日本と北日本の12~2月の平均気温は平年並みでしょう。ただ、平年並みと言ってもご注意いただきたいのは、去年の冬に比べると「冬らしい冬」になるということです。去年は、エルニーニョ現象の影響で比較的暖冬でした。しかし今年は、ラニーニャ現象が発生しているとみられていることから、冬らしい気候になりやすく、結果、寒さ対策が必須になってきます。
冬は気温が低く、湿度が低いので、風邪やインフルエンザが流行しますね。なぜ毎年、冬になると流行するかと言うと、冬は①気温が低い②空気が乾燥しているという気象条件が揃いやすく、ウイルスがこういった状況を好んで活発化するからです。まさに、日本の太平洋側の冬の天気そのものですね。また、空気が乾燥することによって肌やのどなど、人間のからだも乾燥してしまいます。
屋外では気温の低さや、風に直接当たることによって、空気がカラカラに乾いていることを感じやすいですが、一方で、多くの人が一日の大半を過ごすオフィスなど屋内の湿度はどうなっているのでしょうか?
◎比較対象
1.加湿器を使用した日
2.加湿器を一度も使用しなかった日
◎時期
2016年11月上旬 降水の無い日
◎実験方法
ポータブル型の温湿度センサーを使用し、1と2の状況で、どれだけ湿度に違いが出るのか計測する。
◎実験結果
下記の実験結果から、暖房の効いたオフィスにおいて、加湿器を使用した日/しなかった日の湿度を比較してみると、加湿器を使用した日は、気温が上昇する日中も一定の湿度を保つことが出来ていることが分かりました。一方で、加湿器を使用しなかった日は、日中にかけて気温が上昇するとともに、どんどん湿度が落ちていってしまうことが分かりました。
加湿器を使用すると、30%前後の湿度を保つことができましたが、実は、ウイルスの活性を抑えるためには、湿度50~60%が必要だと言われています。
加湿器を使用しても、ウイルスの活性を抑えるほどの湿度に保つことはなかなか難しいということが分かりました。
では私たちは、風邪やインフルエンザを予防するために、他にどんなことが出来るのでしょうか?
そこで注目したいのが、「水分補給」です。
空気が乾燥する冬場でも、積極的に「水分補給」をすることで、カラダの乾燥を防ぐことができ、結果的に体内へのウイルスの侵入を防ぐことができるのです。その詳しい理由は、下記の対談ページにて公開しています!
NEXT>>水分補給で風邪・インフルエンザ予防…?気象予報士が水分補給について学んできた!
▼対談ページURL
PC : http://www.tenki.jp/suppl/tenkijp_pr/2016/11/29/17931.html
スマホ: http://www.tenki.jp/lite/suppl/tenkijp_pr/2016/11/29/17931.html