北陸 3連休後の14日はチョコもとろける季節外れの陽気 春一番・花粉の本格飛散も
三連休の天気はぐずついて、朝晩を中心に厳しい寒さが続く見込みです。日中の最高気温も10度以下の日が続く予想で、出来る限り暖かくしてお過ごし下さい。ただ、その後は、暖かい空気が流れ込むでしょう。14日頃をピークに各地で4月上旬並みの桜が満開となる頃の陽気となりそうです。積雪の多い所では融雪による土砂災害(地滑り)や浸水害・雪崩などに十分注意して下さい。また、まもなく、スギ花粉の本格的な飛散が始まるでしょう。花粉症の症状がひどくなる前に早めの対策をとることが大切です。
●12日後半からは暖気が流れ込む 14日は桜が満開となる頃の陽気も
この先の北陸地方も、気圧の谷や寒気の影響を受けやすいでしょう。9日頃を中心に日差しも届きますが、雨や雪の降る日が多い見込みです。朝晩を中心に厳しい寒さが続き、三連休の最終日の12日にかけて、最高気温は概ね10度以下となるでしょう。出来る限り暖かくしてお過ごし下さい。
12日の後半から14日にかけては、南高北低の気圧配置となる見込みです。低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込み、北陸地方にも暖かい空気が流れ込むでしょう。特に14日は、北陸4市で最高気温は16度前後と4月上旬並み前後まで上がり、桜が満開になる頃の陽気となりそうです。積雪の多い所では融雪による土砂災害(地滑り)や浸水害・雪崩などに十分注意して下さい。また、14日は、低気圧が日本海を発達しながら進む予想もあり、このタイミングで北陸地方で「春一番」が観測される可能性もあります。
●「春一番」と春の訪れ
北陸地方における「春一番」は以下の4条件が目安とされています。
①「立春」から「春分の日」の間であること。
②日本海で低気圧が発達すること。
③新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)10m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合に加え、前述の気象台を除く新潟、富山、金沢、福井のいずれかの気象台で風速(10分平均値)6m/s以上の南成分(ESE~WSW)の風が観測された場合。
④最高気温が前日より高いかほぼ同じになること。
尚、「春一番」は、1999年以降の近年でも、2000年や2006年のように出現しない年もあるため、平年日は算出されていません。
これからの時期は、大陸の高気圧が徐々に勢力を弱め、日本付近を気圧の谷が通過することが多くなっていきます。気圧の谷では、低気圧が発生しやすく、日本海を発達する低気圧が進むと、低気圧に向かって強い南風が吹き込みます。
グラフは、1999年~2023年までの「春一番」が吹いた日を示したものです。最も早く観測されたのは2019年2月4日、反対に最も遅い観測だったのは2011年3月19日でその差は1か月以上もあります。近年は、春の訪れが早まり、観測される日が早まっているようにも思えます。
ただ、過去2番目に早い2月7日に観測された2013年をみると、前年の2012年12月~2013年2月までの冬の平均気温は、平年よりかなり低くなっていました。「春一番」の観測を境に、いっきに春めくことはなく、翌日には冬型の気圧配置となり、寒さがぶり返すこともまだあるのです。今後も最新の天気予報を参考に体調管理には十分注意して下さい。
●まもなく本格的な花粉シーズン到来
北陸地方でも、まもなく本格的な花粉シーズン到来となるでしょう。
「花粉の飛散開始日」は、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した最初の日として定義付けられています。
例えば上の図の場合、観測開始から9日目が「花粉の飛散開始日」ということになります。シーズン始めは花粉の飛散量が少ない上に、天気にも左右されて、観測される花粉の量が不安定となります。仮に1日おきに花粉が観測される状態が長引いたりすると、「花粉の飛散開始日」の認定はなかなかされませんが、現実には既に飛散が始まっていることもあります。花粉症は症状がひどくなる前に対策をとることが大切です。症状があらわれた場合には、早めに専門医に相談するようにしてください。
花粉シーズンは、「ヒノキ花粉」を含めれば4月頃まで続くと予想されます。花粉症の方は外出の際は花粉情報なども参考になさって下さい。