きょう3月14日、東京で桜(ソメイヨシノ)が開花。史上1位タイの早さに。今週は、各地で開花ラッシュとなり、来週は早くも東京などで満開予想。東京の満開日は3月24日の予想ですが、早くなる可能性あり。今年は開花だけでなく、満開も最早記録に迫る早さとなりそうです。お花見の計画は早めが良さそうです。

●東京で桜開花 史上1位タイの早さ 満開も史上1位になるか?!

きょう14日(火)、気象庁は東京・靖国神社にある桜の標本木で、桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表しました。平年より10日早く、昨年より6日早い開花で、東京としては統計開始以来、2021年と2020年と並び最も早い記録です。

気象庁がソメイヨシノの開花を観測している標本木の中では、全国でトップの開花です。東京の桜開花が全国一番乗りになるのは、2020年以来、3年ぶり7回目。2023年の桜前線(ソメイヨシノ)は、東京からスタートです。

今週は、開花ラッシュとなりそうです。日本気象協会の予想(3月9日発表)では、このあと16日(木)に福岡と高知で、18日(土)に名古屋、20日(月)に広島と鹿児島、22日(水)に大阪で開花予想。24日(金)には東京、福岡、高知で満開予想となっています。

開花~満開までの日数は、東京だと平均8日。今年は予想よりも早く開花したため、満開もこの予想より少し早くなる可能性も。来週、3月21日(祝:春分の日)か22日(水)あたりに、満開になるかもしれません。

ちなみに、東京の桜満開の最も早い記録は3月21日(2002年)です。この年は、3月16日に開花し、5日後の3月21日に満開となりました。この期間の気温はやはり平年よりかなり高く、最高気温20℃以上の日は5日間の内3日もありました。

●開花~満開まで 東京は平均8日 最短3日

東京では、開花~満開までの平均は8日(1953年~2022年)ですが、1964年は、開花から3日で満開となり(4月2日開花・4月5日満開)、まさに「三日見ぬ間のサクラかな」といった感じになりました。最近だと、1998年が開花~満開まで4日(3月27日開花・3月31日満開)と、最短記録2位タイとなっています。逆に、1966年は開花から満開まで16日間もかかりました(3月20日開花・4月5日満開)。

開花~満開までの日数は、気温が高いと短く、低いと長くなる傾向があります。

●高温傾向続く 週末は一時寒の戻り

この先は、16日(木)は前線が北日本付近を通過するため、北海道や東北、北陸周辺は一時的にザッと雨が降るでしょう。局地的に雷を伴いますが、降る時間は短い予想です。17日(金)午後~18日(土)は、大陸方面から前線や低気圧が近づき、西から雨の範囲が広がる見込みです。太平洋側を中心に雨や風が強まり、荒天の恐れも。19日(日)~21日(祝:春分の日)は、晴れる所が多く、東京など桜の開花が早い所はお花見日和となりそうです。

気温は平年より高い日が多く、九州~関東は最高気温が20℃くらいまで上がる日が多いでしょう。ただ、18日(土)頃は一時的に冷たい空気が流れ込み、東京などでは最高気温が10℃を少し超えるくらい、一時的に寒の戻りがありそうです。

桜が開花する頃、毎年のように花冷えがあります。今週末は、冷たい雨となり、一時的にグッと寒くなりそうです。来週は晴れて、暖かいですが、朝晩はヒンヤリします。服装でうまく調節して、お花見をお楽しみください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士