【写真】日本対ロッテ ロッテに勝利しナインを迎える井口資仁監督(右から3人目)(撮影・加藤哉)

<侍ジャパン練習試合:日本代表10-4ロッテ>◇7日◇サンマリン宮崎

侍ジャパンの井口資仁監督(51)が、ロッテとの練習試合で初采配を執り、14安打10得点で圧勝した。5番渡部聖弥内野手(24)の先制3ラン、長谷川信哉外野手(24)の2ランで主導権を握った。世界の潮流である「パワー」を見せつける攻撃型野球で、最高のスタートを切った。

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甘い球を1球で仕留めた。初回2死一、三塁。5番に抜てきされた渡部が初球の甘い球をバックスクリーンへたたき込んだ。「第1打席で1球で仕留めることができた。自分の感覚もいいものが残ったので、いいスタートが切れた」と胸を張る先制3ラン。これで勢いづくと、7番長谷川にも2ランが飛び出し、一挙5得点で試合を一方的にした。

パワー全盛時代における「1球で試合を壊す」破壊力の具現化だ。井口監督も「いいところで長打が出てくれたらチームとしてはありがたい。他国もかなり警戒するんじゃないかな」と納得の表情を浮かべた。

世界を見渡せば、野球の風景は変わりつつある。今年3月のWBCで圧倒的な破壊力を誇るベネズエラ代表が頂点に立った。NPBではソフトバンクが日本一。いまや試合を支配しているのは、ひと振りで試合の流れを変える本塁打となっている。来年のプレミア12、28年のロス五輪を目指す井口ジャパンにとって、「世界と戦うために日本の野球はどうあるべきか」というテーマへの答えでもあった。

単なる大振り集団ではない。「選手たちの判断を楽しみたい」とほぼノーサインで臨んだ。そんな監督の意図をくみ、6回には二塁打を放った西川が、相手のスキを突いて三塁へ進塁するなど、足でもプレッシャーをかけた。試合後、過去の代表戦で行われることの多かったタイブレークの練習を行わなかった。井口監督は「無死一、二塁でしょ。やりません」とさらりと言った。取られても取り返せばいい。世界基準の潮流に向き合い、パワーと機動力で相手を飲み込むつもりだ。【鳥谷越直子】

○…国際試合では、本塁打が試合を決めるケースが多くみられる。今春のWBCでは侍ジャパンが、準々決勝のベネズエラ戦で逆転3ランを含む3本塁打で逆転負け。一方で、侍ジャパンが優勝した23年のWBCでは、準々決勝のイタリア戦で岡本和真が3ラン、吉田正尚がソロを放ち、準決勝のメキシコ戦では吉田正尚が同点3ランをマーク。決勝の米国戦では村上宗隆、岡本和真がソロを放ち、チームを勝利に導いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【侍ジャパン】井口監督の初采配は世界の潮流「パワー」で圧倒!「1球で試合を壊す」具現化 」