早大・小宮山悟監督、早慶戦での慶大V阻止へ「くそぉ~、早稲田めぇと思わせるチャンス」
今季限りで退任する早大・小宮山悟監督(61)が、公式戦最後の早慶戦に挑む。今月30日の任期満了をもって退任する指揮官は、19年の就任以来、3連覇を含む4度のリーグ優勝を達成した。今季は既に優勝の可能性は消滅しているが、宿敵・慶大の2季連続優勝を阻むべく準備を進めている。
一方の2季連続優勝がかかる慶大も、このカードに懸ける思いを強くしている。
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「18勝15敗1分け」。記者が伝える間もなく、小宮山監督は早大監督就任以降(19年春~26年春)の早慶戦の成績をスラスラと述べた。
「通算の対戦成績を比較すると、若干勝率が上回っているという感じなので。慶應にだけはという思いで試合をしなければいけない以上、勝ち越しているというのが何よりかなと思っています」。さらに得意げに早大では5人目の監督通算100勝監督でもあることを紹介し「早稲田で1番勝っているのが石井連蔵さんの172勝。石井さんは2度目の監督の時は101勝したんですよ。今回の早慶戦で勝ち点を増やして102勝になると、2度目の石井蓮蔵さんの勝利数を上回ることができる。そこを目標に頑張っています」と胸の内を明かした。
監督初優勝を決めた20年秋の早慶2回戦で蛭間拓哉(現西武)の9回逆転2ランを印象に残った一戦に挙げるファンは多いが、指揮官が最も思い出深いと語ったのは昨季の早慶2回戦。32年ぶりの「天覧試合」だ。「昭和の人間として天皇陛下がどういう存在か教わってきた世代なので、人生の中でもこれほどありがたいやんごとなき瞬間はなかった」とかみしめた。
「6大学に進学したいと思ったのは、当時の進路指導の先生が『お前は早稲田だ』と言ったところから始まっています。その先生が『慶応だ』と言っていれば慶応に行く人生だったかもしれないですが、早稲田でこってり絞られたので早稲田で良かったと思っています。慶応じゃちょっとチャラチャラした気がするので(笑)」とニヤリ。宿敵を倒し優勝を阻止する。「卒業して何年経っても、慶応の子たちに『くそぉ~、早稲田めぇ』と思わせるチャンス。チームの完成形は秋の早慶戦に出る。最後の試合で完成形を見せられれば」と、どん欲に勝利を求める。【平山連】
◆優勝の行方 慶大と明大の2校に絞られ、早慶戦の結果次第で決まる。自力優勝の望みを残す慶大は連勝で勝ち点を取ると2季連続優勝となるが、たとえ勝ち点を得ても1敗でもすれば明大との優勝決定戦に臨む。明大は慶大が勝ち点を落とすと、2季ぶりの優勝が決まる。