最優秀救援投手2度の元ガーディアンズ守護神クラセは「チーター」不正投球裁判で検察官が非難
ガーディアンズの守護神マニュエル・クラセ投手(28)と先発右腕ルイス・オルティス(27)について、検察官が冒頭陳述で「チーター」だと陪審員に主張した。両投手に対する不正投球に関する通信詐欺、スポーツ八百長、マネーロンダリング(資金洗浄)などの刑事裁判3日目が4日(日本時間5日)、ニューヨークで開かれた。AP通信が伝えた。
レベッカ・ウルキオラ連邦検事補は「被告人のクラセとオルティスはチーターです」と、「不正行為者、いかさま野郎、詐欺師、ペテン師」などを意味する「チーター」と呼んだ。その上で両投手が「自分の投球を売った」と、八百長行為をしたと非難した。
検察の冒頭陳述によると、クラセは23年に自らの投球に関する情報を賭博者に提供し始めた。25年にはオルティスを引き入れた。クラセは自分の投球に関する情報によってギャンブラーたちが利益を得ているのを見て「友人たちが金を稼ぐ手助けをするだけでは十分ではない」と考え、見返りの金銭を要求したという。
クラセは、23年5月19日から25年5月28日までの17試合で、少なくとも18球の投球を不正に行ったとして告発されている。多くの場合、意図的にボール球を投げ、変化球を投げることをギャンブラーに事前に知らせたりしたとされる。
クラセは、オールスターに3度選出され、ア・リーグ最優秀救援投手賞を2度受賞している。2人に対する共謀罪と詐欺罪が25年11月に公表された時点で、クラセは総額2000万ドル(約32億円)の5年契約の4年目を終えていた。
被告の弁護士は、依頼人たちは無実であり、クラセと親しくなったギャンブラー(エノク・ペナ氏)が、クラセは自分の投球に関する内部情報を提供していると他のギャンブラーたちに虚偽の主張をし、その情報を売ろうとしていたのだと述べた。また、ペナは他のギャンブラーたちにクラセと親しいと自慢し、情報を売ろうとしていたが、実際には試合でクラセがどの球種を投げるかを推測していただけであり、他のギャンブラーたちとともに、クラセの投球に関する賭けで200回以上負けていたと主張した。