【中日】工藤流改革だ!レギュラー格にも送球ダメ出し 投手陣に自ら手本 細部まで妥協許さず
「工藤ドラゴンズ」が、ついに本格始動した。中日の高知・春野秋季キャンプが2日、スタート。10月15日の就任会見から18日。工藤公康新監督(63)が初めて中日の練習着に袖を通した。「これから厳しい練習をやっていくと思いますが、この2週間少々の時間を選手が変わるための時間にしたい」とセレモニーで宣言した通り、初日から選手をみっちり鍛え上げた。16日まで続くキャンプは、高知と名古屋の2拠点で実施。工藤監督は4日までの第1クールを高知で指導し、名古屋に戻った後はナゴヤ球場も訪れる見込み。工藤流の改革が、いよいよ、グラウンドで動き始めた。
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緊張感あふれる「厳しい」秋季キャンプが始まった。工藤新監督は青色の練習着に身を包み、技術指導にも本格着手。21年のソフトバンク監督時代以来、久々に練習着でグラウンドに立つと「朝は緊張しましたけど、選手の動きを見て、また戻ってきたんだなと。責任重大だなと思いました」と口にした。
セレモニーでも話した「厳しい練習をやっていく」の言葉通り、初日から工藤イズムを注入。野手のキャッチボールから目を光らせ、岡林には「元ピッチャーだろ?」と声をかけ、低く強いボールを投げるよう要求。レギュラー格であっても、シートノックでは本塁への返球や中継プレーに「ダメ」と何度もやり直しを命じた。ホームゲッツーでは遊撃新保に「1点取られたら終わりの場面でそんな緩く投げられるのか?」と厳しく指摘。二塁土田にも本塁返球を3、4度繰り返させ、合格点を求めた。送球が自身に直撃しそうになる場面では「やるな、おまえ。嫌いじゃないよ」と笑顔を見せたが、もちろんそれで終わりではない。納得のいく送球ができるまで、何度もやり直しを命じた。
投手陣にも工藤流の指導。ブルペンでは森博、梅野ら4人に約20分ずつ付きっきりで細かくチェック。梅野は「もうめっちゃわかりやすかったです」と笑顔だった。午後は投手陣の体幹トレーニングを3時間、自ら手本を示しながら動きを確認した。最後は投手陣に400メートル×最大5セットのランでフィニッシュ。全体練習は午後5時30分に終えたが、選手たちは暗闇の中、ウェートやブルペンでの追加練習を自ら選択した。
工藤監督は「自分自身が変われば、気がついた時にその人を抜いている。野球に没頭することも若いうちは大事じゃないかな」と説く。細部まで妥協を許さない新指揮官と、必死に食らいつく若竜たち。工藤ドラゴンズの変革は、緊張感と熱気に包まれた初日から動き始めた。【佐瀬百合子】