【東京V】三度目の正直ならず…柏に3連敗 城福監督クラブ最多121試合目の指揮も白星ならず
<明治安田J1:東京V0-3柏>◇15日◇第20節◇味スタ
東京ヴェルディが柏レイソルに3タテを食らった。
ルヴァン杯を含め、12日間で3度目の顔合わせとなったホーム戦に0-3と完敗した。城福浩監督(64)はクラブ最多となる121試合目のメモリアルを白星で飾れなかった。横浜は勝てば最下位脱出となる新潟戦に0-1と敗れた。神戸は名古屋を2-1で下し、3連勝となった。
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三度目の正直とはいかなかった。ルヴァン杯プレーオフで0-3、1-2と連敗した後のリーグ戦でもまた敗れた。攻守にシステムを可変する柏の手の内を知りながら、前半27分に右サイドから崩されあっけなく失点。前半終了間際にも鋭いパスワークからMF小泉に追加点を奪われた。
城福監督にとっては東京Vで121試合目の指揮。川勝良一監督の120試合を抜いて最多となった。「もう連敗はできないし、そういう日ならなおさら勝ちたい」。“倍返しの半沢直樹”をほうふつとさせる反骨の指揮官は、ぎらついた目で勝利を誓っていた。
持ち前のハードワークで後半は互角の勝負に持ち込んだが、後半追加タイムに日本代表帰りの細谷にまでゴールを奪われた。チームはリーグ戦中断期にDF千田が鹿島へ電撃移籍で失った。城福監督のもと、日々の鍛錬で名門からオファーが届くまでに成長したチームの象徴だ。この日の先発平均年齢は25・73歳と、柏の27歳から見ても若い。経験値の少ない若手を鍛え上げ、また新たな選手の台頭を待つ。ヴェルディは我慢の時を過ごす。