ロッテ対ヤクルト ヒーローインタビューでお父さんへ感謝を伝えるロッテ山本(撮影・小沢裕)

<日本生命セ・パ交流戦:ロッテ5-4ヤクルト>◇15日◇ZOZOマリン

このフルスイングはお金を払ってみる価値がある。ロッテの若き4番、22歳の山本大斗外野手がプロ初の2打席連発弾を放った。

4回無死一塁、カウント3-0からヤクルト高橋の154キロを思い切りしばく。左翼上段に届く5号特大2ランを「本当に(外野スタンドの壁を)越えたと思った。人生一です、完璧です」と振り返った。

2発目。6回無死一塁、カウント0-2から高橋のスライダーを迷いなく振り抜き、今度はライナーで左翼席にたたき込んだ。ともに打者有利のカウントだが、なかなか振れるものでもない。「三振かホームランでいいと言われてます」。育成出身の大砲は屈託ない。投手出身の吉井監督は「ノースリーから打てるバッターは少ない。4番の意味が分かってきたかな。成長している。楽しみです」と話した。

父明さん(50)との約束もあった。父の日ということで試合前にLINE(ライン)で「ホームラン打つ」と宣言。6月15日は昨年亡くなった祖父の命日でもあり、きっちり2発で孝行した。「いつもオカンばっかり(母の日にプレゼント)なんで、たぶん喜んでくれていると思います」。優しくて、力強い。人気者になりそうだ。【沢田啓太郎】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ロッテ】有言実行!22歳山本大斗プロ初2発「喜んでくれていると思う」試合前、父に本塁打宣言