オリックス対巨人 11回裏オリックス1死満塁、大城は押し出しサヨナラ四球を選んで駆け寄るナインから水を掛けられる(撮影・加藤哉)

<日本生命セ・パ交流戦:オリックス2-1巨人>◇14日◇京セラドーム大阪

オリックス大城滉二内野手が32歳の誕生日に押し出し四球を選び、今季6度目のサヨナラを飾った。1-1の延長11回、1死満塁。巨人中川のフルカウントからの7球目、低めのフォークを見極めた。「決めようというよりは、しっかり当てる意識でした。体が止まってくれて良かった」。自らを祝うサヨナラで歓喜のウオーターシャワーを全身に浴びた。

「8番遊撃」で今季9度目のスタメン出場。3回の第1打席には右翼席の応援団からバースデーソングが演奏された。巨人グリフィンはプレートを外してユニホームの袖を直し、間をつくる心遣い。「初球から行くつもりだったんですけど(笑い)。気を使ってくれてありがたいです」と笑顔で感謝した。

この日の全2得点を生んだ。0-0の5回1死一、三塁では二ゴロを放ち、興南(沖縄)の後輩で先発の宮城を援護。守備では9回1死二塁で三遊間の当たりを三塁宗が弾くも、素早くフォローし、一塁へ送球した。

「若い時に比べて足も動かなくなったり、そういうのはある。試合の途中から行くことが多いので、準備は大事にしてます」

今季は太田、紅林が一時離脱した中、二塁や遊撃をこなした。「最近スタメンも多いので、ちょっと体はびっくりしています。1試合出たらもう次の日が起きられないぐらい筋肉痛とかあった。だいぶ慣れてきて良かったです」。体にムチを打ち、出場を続けていた。岸田護監督(44)は「ずっといいプレーをしてくれて頼りになる」とたたえた。ベテランの渋さが光り、昨季から続く巨人戦の連勝を5に伸ばした。【村松万里子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【オリックス】大城滉二32歳誕生日にサヨナラ押し出し四球「最近スタメン多いので体びっくり」