抽選会を終えて取材に応じる両国の小坂康太主将(撮影・平山連)

<高校野球東東京大会・組み合わせ抽選会>◇14日◇青山学院高等部PS講堂

まさかだった。「初戦で関東第一と二松学舎は引いてくるなよ」と言われたが、両国の小坂康太主将(3年)はいきなり開幕試合で二松学舎大付を引き当てた。

同校との対戦経験はない。「テレビでしか見たことのない」というチームとの真剣勝負の機が巡ってきた。ここぞとばかりに強運を見せつけ「あとで監督の顔を見るのが怖いです」と苦笑いした。やがて決心したかのように「打って勝つのは現実的じゃない。守り勝つ展開に持ち込みたい」と力を込めた。

都立有数の中高一貫校で、部員は15人。グラウンドはサッカー部や陸上部と分け合って週3回利用できるが、その際も中学の野球部と併用しなければいけない環境。「レフト側が狭くて」とバッティング練習も満足にはいかないが、知恵と工夫で乗り切ってきた。

最後の夏へ。与えられた環境で、できうることを必死になって突き詰める。センバツ出場の強豪を相手に“ジャイアントキリング”を起こすために。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東東京】二松学舎大付との開幕戦引き当てた両国・小坂主将「守り勝つ展開に」ジャイキリ狙う