【巨人】21歳期待の大砲候補が豪快スイングでデビュー 育成出身の三塚琉生が8番DHで先発
期待の長距離砲候補が1軍初出場を果たした。巨人三塚琉生外野手(21)が8番DHで初スタメン。球界を代表するオリックス宮城に対し、フルスイングで期待を抱かせた。
記念すべき1軍初打席は3回無死一塁。宮城の128キロスライダーにバットを思い切り振った。惜しくもファウル。空振り三振に終わったが、5回の第2打席でも初球のスライダーを強振した。空振りも、21歳は強気で打ちにいった。
13日に支配下契約を締結したばかり。今季はここまでイースタン・リーグで19試合に出場し、打率3割5分7厘、4本塁打、11打点。豪快なスイング、打球速度の速さが光った。12日の夜に電話で昇格の吉報を受けた際には「鉄板の上にステーキが乗ってました」と寮で夕ご飯を食べていた。
筋骨隆々の肉体。幼少期から「白米をたくさん食べた」という食生活は今でも変わらない。前は2、3時間かかる時もあったが、「だいぶ喉を通るようになってきて速くなりました」。そんなご飯時に1軍行きが決まった。
桐生第一から22年育成ドラフトで巨人に入団した。1年目に左膝に重症を負い、約1年間プレーできなかった時期もある。「すごく辛かった。でもその長い期間やって来たことが今こういう風になってる」とリハビリ中に増した力強さで、1軍への道を切り開いた。
この日は「小さい時は坂本勇人選手のユニホームを着て、音鳴らすやつを持っていた」という先輩とともにスタメンに名を連ねた。阿部監督が「ヤングジャイアンツでいく」という象徴となれる大器。6月14日の大阪から、プロとしての真の戦いが始まった。【阿部健吾】