【湘南】代表帰りのDF鈴木淳之介が攻守躍動も黒星 1年後のW杯を思い描き、鍛錬の日々
<明治安田J1:湘南1-2町田>◇第20節◇14日◇レモンS
湘南は日本代表帰りのDF鈴木淳之介(21)が攻守に渡って活躍したが、ホームで町田に1-2と競り負けた。首位鹿島はホームで広島に1-1と引き分けた。川崎Fは横浜FCに1-0と勝利し、2連勝となった。
◇ ◇ ◇
「日本代表選手」。大きな肩書を背負った湘南の鈴木淳が、次なる目標に向けて走り出した。国際Aマッチデビューを果たしたW杯アジア最終予選のインドネシア戦(6-0)から中3日、本拠地レモンガスSでの町田戦で3バックの中央で先発し、躍動した。
4日前と同じように雨が降りしきる中、落ち着き払った堂々としたプレーだった。最大の見せ場は1点を追う後半17分、同点ゴールの起点となった。自陣ボックスから前方で左へ流れたMF小野瀬の動きを見逃さず、鋭く縦パスを送る。そのプレーを起点にFW福田がゴールを奪った。流れるような崩し。そのスイッチ役となった。
しかし後半38分に一瞬のスキを突かれ、町田のナ・サンホに勝ち越し点を許した。すぐさま攻撃に出た鈴木淳は同41分、強烈な左足シュートを放った。GK正面で得点とはならなかったが会場を沸かせた。
来月には国内組の選手で臨む東アジアE-1選手権(7月8~15日・韓国)が控える。「代表で上手い選手たちとやれて、すごくためになった。学ぶことだらけ」と振り返る。そして「こういう舞台に選ばれるためにJリーグでもっと圧倒的な選手にならないと」との思いを強くした。
1年後のW杯を思い描き、湘南での鍛錬の日々がまた始まった。【佐藤隆志】