薬物摂取で急死したエンゼルス投手の事件に新事実 現役投手が薬物を渡していた裁判記録 米報道
2019年に遠征先のホテルで急死したエンゼルスのタイラー・スキャッグス投手(当時27歳)について、レッズの先発左腕ウェード・マイリー(38)がスキャッグスに薬物を渡していたと裁判記録に記されていることが判明した。米専門メディア「ジ・アスレチック」が新事実として12日(日本時間13日)に伝えたもので、スキャッグスの遺族がエンゼルスに対し死の責任を問う損害賠償裁判の記録に、代理人の証言としてスキャッグスがマイリーから薬物を受け取っていたことが記されているという。
マイリーは13年にダイヤモンドバックスでスキャッグスの同僚。今季がメジャー15年目で、昨オフにレッズとマイナー契約し、いったん契約を解除したが今月4日にメジャー契約で再契約し、ここまで2試合に登板している。同メディアがコメントを求めたところ、無言だったという。
スキャッグスは19年7月遠征先のテキサス州のホテルで死亡しているところを発見され、衝撃的な死として大きく報じられた。その後の調べで、スキャッグスが鎮痛効果のあるオピオイド系薬物「フェンタニル」を服用していたことが判明。薬物を渡した当時の球団広報担当エリク・ケイが22年の拘禁刑を受けている。