【天皇杯】神戸クリスマンが初フル出場で存在感「監督の選択肢の1つになれるように」
<天皇杯:神戸4-1高知>◇2回戦◇11日◇ノエスタ
ヴィッセル神戸MFグスタボ・クリスマン(25)が加入後初スタメンとなった高知ユナイテッドSC戦で、本領発揮した。
ボランチ寄りのインサイドハーフで先発し、前半10分には相手のオウンゴールを誘発するクロスを供給。その後も巧みなコントロールと多彩な球種を持つ左足のキックで好機を演出し続けた。神戸での公式戦では初のフル出場に「長い間90分は出ていなかったので、自分の感覚を取り戻すという意味ではすごくポジティブな試合だった」と話した。
加入直後から技術の高さは見せながらも、神戸で求められる強度や戦術面でのフィットに時間を要した。それでも時間の経過とともに、攻守で求められるレベルに到達。吉田孝行監督(48)が「元々技術や運動量はある選手。日本のサッカー、湿気の多さに慣れれば、十分やっていけるなという手応えは感じた」と評価するまでになった。それでもコンディションはまだ上げられる実感があるブラジル人レフティーは「(移籍前にプレーしていたポルトガルリーグと)プレーの強度、激しさは違う。もっと走らないといけないと思うので、そこまでの強度にしていきたい。自分の特長を生かせるように、監督の選択肢の1つになれるようになることを目指している」と貪欲に語った。
徐々に状態を上げる中で、まもなく家族が来日予定。背番号77の助っ人は、ここから貢献度を高めていく。【永田淳】