ロバーツ監督、大敗で極端な“割り切り”2番手サウワーを限界111球まで引っ張る「本当に感謝」
<パドレス11-1ドジャース>◇10日(日本時間11日)◇ペトコパーク
【サンディエゴ(米カリフォルニア州)10日(日本時間11日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)がライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板し、二刀流復帰へ再び前進した。パドレス戦の試合前に3イニング想定で44球を投じ、打者のべ11人を相手に6奪三振、1四球。最速96マイル(約154・5キロ)で、全球種を交えた。マイナーの打者相手とはいえ、空振りを13球奪い、安打性はゼロで圧倒。投手陣が苦しい状況の中、「大谷待望論」がヒートアップしてきた。
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ロバーツ監督が、極端な“割り切り采配”で試合を早々に捨てた。パドレスとのライバル対決3連戦の2戦目。ローテの谷間で救援陣が先発するブルペンゲームで臨んだ。2回から中継ぎ2番手の右腕サウワーが登板。3回からパ軍打線につかまり、被安打13、9失点。6回2死まで交代せず、球数は111球に到達した。メジャーに再昇格したばかりの26歳右腕を限界まで引っ張った。
3連戦で勝ち越すための鬼継投だった。ロバーツ監督は試合後、「序盤でリードされ、救援陣の状況を考慮した上で無理に起用するのは賢明ではないと思った。マット(サウアー)には本当に感謝している。彼は今までで一番多くのイニングを投げてくれたし、明日シリーズを勝ち越せるチャンスをくれた」と語った。登板過多の救援陣を休ませた一方で、6回2死、試合中盤で内野手のキケ・ヘルナンデスを起用。「気持ちのいいものではない。ルール上も問題なく、シリーズを勝ち越すために(野手の登板を)判断した」と説明した。