ソフトバンク対巨人 セレモニアルピッチを務めた村上雅則氏(撮影・岩下翔太)

<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク-巨人>◇10日◇みずほペイペイドーム

ジャイアンツで日本人初のメジャーリーガーとなり、南海ホークスOBでもある「マッシー・ムラカミ」こと村上雅則氏(81)がセレモニアルピッチを行った。

「165キロを出します」と宣言してマウンド前方から左腕を振ったが、惜しくもワンバウンド投球。「百(の位)はカット。当然でしょう~。65キロだよ。足腰が弱くてね、力が入らなくてガクガクしちゃう」と苦笑いを浮かべた。

この日からの本拠地6連戦では「AMERICAN BASEBALL EXPERIENCE」を開催。日米両国の伝統と文化を感じながら野球が楽しめるイベントとなっている。1963年に南海ホークスに入団した村上氏は、64年にサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーリーグに野球留学。同年に実力が認められ、日本人初となるメジャーリーグに初昇格を果たした。村上氏以降、95年に野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースに入団するまで日本人メジャーリーガーは誕生しなかった。

NPBでは南海、阪神、日本ハムと渡り歩いた通算103勝右腕。「もう体をひねることができないよ。手でちょこっと投げるだけだからね。ボールはもうそんなにいかない。遊びで野球をやってればいいんだけど、そんなこともやらないから。持つのはグラスばっかりだよ」とご機嫌だった。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】村上雅則氏がセレモニアルピッチ「持つのはグラスばっかり」165キロ宣言も…