カブス対ドジャース 3回表ドジャース1死一、二塁、右前打を放ち、塁上で厳しい表情を見せる大谷(撮影・菅敏)

<カブス7-6ドジャース>◇23日(日本時間24日)◇リグリーフィールド

【シカゴ(米イリノイ州)23日(日本時間24日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、第1子となる長女が誕生し、チームに再合流してから初安打を放った。「1番DH」で出場し、3回1死一、二塁から右前打で好機を広げたが、この日はこの1安打のみ。復帰後3試合で12打数1安打と、ボール球に手を出す場面も多く見られ、ロバーツ監督は過度にアグレッシブなメンタル面を指摘した。チーム休養日を挟み、25日(同26日)から本拠地で6連戦。パイレーツとの初戦には、山本由伸投手(26)が先発する。

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決して簡単なことではないが、シンプルに好球必打ができていない時の大谷は、本調子ではない。カブス2連戦でも、ボール球に手を出す打席が多く見られた。1点差に詰め寄ってなお6回2死一、二塁のチャンス。長打が出れば逆転だったが、内角ボールゾーンの速球に手を出し、遊飛で凡退した。第2打席で右前打を放ったものの、大谷らしくない打席が目立った。

「父親リスト」から復帰後、快音が聞かれない。ロバーツ監督は大谷が6回に凡退した場面について「カウント1-1から速球を打ちにいったと思うが、スイングが大きかった。ただ安打が欲しい時もある。ショウヘイなら、当たれば長打にできるチャンスがあるが、ちょっとアグレッシブにいきすぎだと思う。スイングが、いつもより少し大きい」と冷静に分析した。

1点を追う9回1死、第5打席でもファウルで粘ることなく、あっさり空振り三振に倒れた。2ボールから、内角低めのボールゾーンに食い込むスライダーを3球連続で空振り。同監督は「我々としては見慣れていないというか、彼は何かをやろうとして、頑張りすぎているのかもしれない。四球をもらえたかもしれない場面でも、自分からアウトになってしまっていることが何度かあった。最後の打席は、そのいい例だった」と振り返った。

チームは投打がかみ合わず、敵地で2連敗。今季のカブス戦7試合は3勝4敗と負け越しで終えた。それでも同監督は「今回のオフがチーム全体にとっていいタイミング。金曜日にはうちのエースが先発するし、素晴らしい投手戦になる。みんなしっかり準備をしてくれると思う」と期待した。チーム休養日を挟んで、本拠地6連戦がスタート。大谷にとってもチームにとっても、仕切り直しとなる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平あれれ…“パパ初安打”も快音聞かれず「頑張りすぎているのかも」ロバーツ監督