コンサドーレの株主総会で議長を務める石水社長(撮影・保坂果那)

北海道コンサドーレ札幌を運営するコンサドーレは24日、札幌市内で株主総会を行った。24年度の売上高は前期比121・6%の49億9991万7000円で過去最高を更新するも、純損失は2億7287万6000円で、7期連続の赤字となった。債務超過はスポンサー企業の石屋製菓による6億円増資もあり解消した。

取締役は6人が選任された。元DAZNジャパン取締役で現ゼラ合同会社代表社員のニュージーランド出身、ディーン・サドラー氏(60)が新任された。

代表取締役GMを退任した三上大勝氏(53)には退職慰労金500万円の支払いが決まった。

25年度は約4億4000万円の純損失が予想されており、8期連続赤字となる可能性が高い。シーズン移行もあり、17カ月間となる26年6月期決算が検討されている。石水創社長(43)は「今期については、私が社長に就任する前に組まれた予算なので、見直しが必要。ここから改革してどこまで削っていけるかというところが大事」と、純損失は減らすつもりだ。

24年度からクラブライセンス不交付となる3期連続赤字のカウントがスタートとなり、2期連続は避けられない見込み。そのため「27年6月期できちっと黒字化を出せるようにしっかりやっていきたい」と見据える。

25年度のチーム人件費は約20億円を予算に計上。23年度の全J2クラブと比較してもトップクラスの金額だ。今季のJ1昇格を目標に掲げていることもあり、「J1昇格した後のことも考えて、すぐ降格したらまるで意味がないので、最低でも20億のラインはクラブとして確保したまま行きたい」と、強化費ダウンは考えていない。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【札幌】24年度純損失2億7200万円超で7期連続赤字…25年度も赤字の見込み