川崎F長谷部監督(2025年撮影)

川崎フロンターレの長谷部茂利監督が23日、54歳になった。チームは27日(日本時間28日)から始まるアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)ファイナルズに進出し、22日に開催地のサウジアラビア入り。決戦の地で記念すべき日を迎えた。

オンラインで取材に応じた指揮官は自身の誕生日について話を向けられると、照れながらこう語った。

「大事な大会の前というのは非常にタイミングとしては期するものというか、そういう思いはありますけれども、誕生日そのもの、私の誕生日はもう54回目なので、特にうれしくも祝っていただくほどのことでもないですし、という感覚です」

年を重ね、改めて個人的な抱負があるわけではない。ただ今季就任したクラブでの使命はある。「今まで結果を出し続けたクラブですから、そこに漏れることなく今シーズンもそういう結果を出せるように尽力したいなと思いますし、選手たちが活躍できるように心がけていきたいなと思います。私自身は特にないです」。いまだに成し遂げていないアジアのタイトルをクラブにもたらすのが直近のミッションだ。

誕生日後にACLEに挑むのは、縁起も良さそうだ。「自分のこれまでの人生の中で誕生日を過ぎた後の方がいいことが起きているというか、好転している印象があります。勝手に自分でそう思っているだけですけど」。これまでも結果が出たり、連勝したりする経験が多かったという。

準々決勝はアルサド(カタール)と対戦する。すでに映像で分析済みだといい「多くのゲームで形ができている守備の仕方、また攻撃の速さがある。チームの中でも何人かは注意するべき選手がいるなという風に感じました」と警戒ポイントを明かした。

気候や応援を含めて中東勢にとってはホームの環境といえる。過酷な状況で、細部が勝敗を分けると考えている。「自分たちが少しずつ積み上げてるところ、失点をしないというところと、複数得点を取るというところに目を向けて、自分たちが研ぎ澄まして行動、プレーできれば、自ずとその結果につながると思うし、それができなければ苦しむと思います」。悲願のアジア制覇へ、長谷部フロンターレが最終局面に入った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ACLE】川崎F長谷部監督、サウジで54歳迎える「誕生日を過ぎた後、好転している印象」