DeNA対阪神 ファンの声援に応える大山(撮影・井上学)

<DeNA2-3阪神>◇22日◇横浜

待ってました! 阪神大山悠輔内野手(30)が今季1号の決勝ソロを放った。2-2の延長10回。ハマの虎党の声援に後押しされ左翼席へアーチを描いた。開幕から85打席目の本塁打は自身最遅。頼れる男がここぞの場面でチームを救った。チームは今季最長タイの3連勝でカード勝ち越し。今季最多の貯金3となった。ビジターでは10試合で9勝1敗と敵地で虎が猛威を振るう。

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阪神大山は「魚雷バット」にかなり高い関心を示す1人だ。口ぶりからは今季中に使用する可能性すら感じさせる。長距離型のスイングに見えるが、トップバランスのバットは使わず、今季はミドルと手元重心の2タイプを用意。実は魚雷バットに合うスイング軌道なのかもしれない。

打撃への考え方は柔軟で、現実的だ。「僕はプロに入ってからもいろいろ形を変えているし、その日その時の感覚を大事にしている」と1つの型にはこだわらない。打撃修正への活用や「(魚雷バットの方が)軽く感じるのなら、バット全体を重くできるかも。物理的に重いものが当たれば飛距離も出る」と、話題のアイテムに対するイメージは尽きない。少しでもよくなる可能性があるのなら、シーズン中でも変化を恐れない。貪欲な探究心が、今年も大山を支えている。【遊軍=柏原誠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【とっておきメモ】阪神決勝弾の大山悠輔は魚雷バットに高い関心「いろいろ変えている」支える探究心