ナショナルズ対ドジャース ナショナルズ対ドジャース 7回表ドジャース1死一塁、二塁盗塁を決める大谷(撮影・菅敏)

<ナショナルズ5-6ドジャース>◇9日(日本時間10日)◇ナショナルズパーク

【ワシントン9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、自己最長を更新する開幕から14試合連続出塁をマークした。ナショナルズ戦に「1番DH」で出場し、4打数2安打。1回の第1打席で右前打を放ち、4点先制の口火を切った。7回には二塁内野安打から二盗に成功。決勝打につなげた。チームの連敗は3でストップ。また「投手大谷」は試合前にブルペン入りしリハビリを順調に進めた。

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大谷の一打から、連敗ストップへの突破口が開いた。第1打席、右腕アービンのチェンジアップを捉え、クリーンヒット。自己最長となる開幕から14試合連続出塁を決めると、湿り気味だった打線が活気づいた。2番ベッツの四球、3番エドマンの適時三塁打、4番T・ヘルナンデスの2ランで上位4選手がいきなり全得点。前カードのフィリーズ戦で負け越し、ナ軍との3連戦も連敗スタート。負ければスイープ(同一カード全敗)の屈辱を味わう危機だったが、試合開始から約6分、16球で4点を奪う先制攻撃で嫌な流れを消し去った。

一時は逆転され、7回に9番パヘスのソロ本塁打で同点とした直後も、大谷が二塁内野安打で続き、勝ち越しへの勢いを加速させた。ボテボテのゴロとなったが全力疾走し、この日2度目の出塁。さらに二盗にも成功し、2死一、三塁からT・ヘルナンデスの決勝打を呼んだ。

大谷は23年から2年連続で出塁率リーグトップ。相手バッテリーからすれば、昨年54盗塁の大谷に四球を出せば、得点圏に走者を背負うリスクが高くなる。一方で、失投すれば長打もある。厳しいコースを攻める必要があると同時に、四球を嫌がることで甘いゾーンにボールが集まる。大谷の出塁率が高いゆえんだ。この日の第1打席で捉えたコースも真ん中低めだった。ロバーツ監督は「彼の安打が流れを生んだ。ショウヘイはいい野球をやっていて、とても安定感がある。(チームの)攻撃面で不安定なところがあったが、彼の打席の質はとても安定している」と高く評価した。

チームは休養日を挟み、11日(日本時間12日)から本拠地でカブス、ロッキーズとの6連戦が控える。右足首を痛めていたフリーマンが復帰予定で、2番ベッツを含めてMVPトリオが再び上位打線を引っ張る。出塁を重ねる大谷が、その先頭に立つ。

▼大谷が開幕から14試合連続出塁(出塁は安打か四死球)。日本選手のシーズン開幕からの連続試合出塁では、大谷がエンゼルス時代の23年にマークした13試合を上回る最長となった。昨年9月14日ブレーブス戦からは通算29試合連続出塁。自己最長の36試合まであと7とした。日本選手の最長は09年イチロー(マリナーズ)の43試合。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平の出塁率が高いゆえんとは…ロバーツ監督も高評価「打席の質とても安定」14試合連続出塁