キャッチボールをする巨人戸郷(撮影・水谷京裕)

巨人戸郷翔征投手(25)がマー君の助言を受けた直球で今季初勝利をつかむ。3度目の先発が予定される11日の広島戦(マツダスタジアム)を前に、10日に川崎市のジャイアンツ球場で調整。「投手の生命線である真っすぐがよくなれば、それがベストになるボール。今は真っすぐをまた見つめ直してやってます」と試合のカギと説いた。今季はここまで2試合に登板し、7失点、防御率5・63と苦戦中。打開点を見つけ出したい。

「どうや?」。この日もキャッチボールで優しく声をかけてくれる存在があった。田中将だった。今季の戸郷同様、自身もカットボール取得時に直球にわずかな乱れが起きた経験を伝えてくれたのが7日。以降も状態を気にしてくれているという。「真っすぐが少し握っている位置がずれていたり、いろんなズレが生じたという話をされて。その話を聞いて実践してきました」と改善に取り組んできた。

「このまま1軍にいられると思っていない。ローテを確約されているとは思わない」と覚悟も込める。「こんなに思った通りいかないのも初めて」と苦しむ中で、歩み寄ってくれた先輩の支えを力に。「マツダでの戦い、苦しんでますけど、でもいいピッチングができれば、もうちょっと良くなると思う。チームに良い薬を。僕もいただいてるんで、何か恩返しできたら」と志した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】11日広島戦で今季3戦目の戸郷翔征が“マー助言直球”で今季初勝利へ「恩返しできたら」