シート打撃練習に登板した湯浅(撮影・加藤哉)

国指定の難病からの復活を期す神湯浅京己投手(25)が12日、打者相手の投球を再開した。「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」から状態を上げている段階。この日は具志川キャンプでシート打撃に登板し、打者6人に計27球を投げた。

「最初のバッターだけ、やっぱり少し力んだかなとは思うんですけど。そのあとからは楽しんで投げられたかなと思います」

リハビリ開始後、初の実戦形式。先頭打者に四球を与えたが、その後は安打性の打球を1本に抑えた。オール直球で最速150キロ。首脳陣に堂々たる投球を披露し「真っすぐを投げる中でファウルを取れているところはいい部分だと思いながら投げていました」と納得顔だ。

平田2軍監督は「そりゃ、ちょっとは力んでいたんじゃない?」とした上で「それはもういいや。やっぱりブルペンで投げるより力が入る。順調に来ていますよ」と状態にうなずいた。今後は第4クールでもう1度シート打撃登板を挟み、22日の練習試合・韓国ハンファ戦(具志川)で実戦復帰する見込み。完全復活へ、大きな1歩を踏み出した。【波部俊之介】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】完全復活へ、湯浅京己が対打者投球を再開「楽しんで投げられた」最速150キロもマーク