練習で強烈なシュートを放つ藤枝金子

25年のJリーグが14日に開幕する。日刊スポーツでは静岡県勢4クラブ(清水、磐田、藤枝、沼津)の注目選手を紹介。3季ぶりJ1復帰の清水は、新加入レフティーのMF中原輝(ひかる、28)が、因縁の開幕戦(16日、国立)でぶつかる古巣東京Vの撃破を誓った。J2は磐田がMF倍井謙(23)藤枝がMF金子翔太(29)が攻撃のキーマンになる。J3沼津はMF森夢真(23)が2年連続の「開幕1号」を狙う。

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「藤枝の金子」が、強い決意を胸に新天地での戦いに挑む。主戦場は中盤の攻撃的な位置。38得点に終わった昨季からの得点力アップを狙うチームにおいて、求められるタスクは理解している。「出るからには強い覚悟と責任を持って、毎試合、得点に絡むぐらいの気持ちでやっていきたい」と、よどみなく語った。

昨季で磐田を契約満了となり、藤枝への加入が発表されたのは先月20日。合流は始動日から約2週間遅れた。初めての経験に「最初は戸惑いもあった」が、鹿児島キャンプを通じて戦術やチームメートの特徴も把握。「常に『どうフィットするか』に焦点を当ててきた。須藤監督の要求、周りとの兼ね合いも整理できて状態も上がってきた。(遅れは)問題なくプレーできると思う」と話す。

開幕戦のピッチには、これまで何度も立ってきた。ただ「開幕弾」は1度もない。プロ12年目の今季はホームで徳島と戦う。「点を取りたい。開幕戦は気持ちが入るし、僕にとっては藤枝での最初の試合。自分がどんなプレーヤーなのかをサポーターにも見せなければいけないし、とにかく勝ちたい。そのための準備を最後までしていきたい」。感覚を研ぎ澄まし、名刺代わりの1発をたたきこむ。【前田和哉】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【藤枝】金子翔太「毎試合、得点に絡むぐらいの気持ちで」強い決意を胸に新天地で挑む