【阪神】岡田彰布顧問が敵に塩 中日井上監督に「もっと勉強しながらやらんと」三浦監督とも会話
虎に最強007が誕生した。阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問(67)が11日、中日の沖縄・北谷キャンプを電撃訪問。DeNAとの練習試合も視察し、両監督と会話。生の情報を聞き出し、直接アドバイスを送る余裕まで見せた。
試合前に球場に到着すると来賓室に招かれた。手厚い歓待を受け、中日井上監督と20分も話し込んだ。「あいさつ程度や。井上の方が長かったけどな。大層な話はしてないわ。(三浦監督は)サインして言うてたな(笑い)。オヤジに持っていくとか」と笑った。
“あいさつ”の域はゆうに超えていた。「井上と話しとったけどな。無駄なエンドランとかな。1年間、サイン出してストライク何割来てる? そういうことをもっと勉強しながらやっていかんとな。なんでもかんでも点取れへんから足を使うんじゃないんよ」と敵に塩を送る助言を行ったことを明かした。さらに「シーズンでやらないならオープン戦で(テストを)やる必要ないってことや」とも切り捨てた。なお中日は初回、1死から単打で出塁した村松が盗塁死。先制機を逃し、敗れた。
中日はマルティネスが巨人へ、小笠原がメジャーに移籍。「なんか変えようとしてるのは分かるけど、なかなかしんどいよな、はっきり言うて」と同情。DeNAは日本シリーズ制覇が自信になっていると警戒。昨年、自身が激しいV争いで敗れた巨人のことを聞かれると「巨人は強いなんて言ってないで。強いチームはないよ。勝ったチームが強いんやろ。だから(CSを勝ち上がった)DeNAは強い。それだけのことよ」。巨人への敵対心もきっちり示し、北谷をあとにした。【柏原誠】