【C大阪】北野颯太が開幕大阪ダービーで先発へ 決めるぞ今季第1号&クラブ通算1200ゴール
セレッソ大阪のプロ4年目FW北野颯太(20)が、14日のJ1開幕ガンバ大阪戦(パナスタ)に先発出場する可能性が高い。アーサー・パパス新監督(45)から「リーダーシップグループ(副主将)」に任命され、今季は名実ともクラブのエースになる。
11日にオンラインで取材対応した北野は「(任命には)最初はびっくりした。みんなも、なんでという感じの反応だった。(監督が)自分に期待してくれていると思うので、責任を持ってプレーで引っ張っていきたい」と決意した。
ユース(U-18)在籍時で高校3年に進級する22年2月にプロ契約を結び、今季が4年目。23年10月に右膝の手術を受けた影響で、開幕戦は24年こそベンチ外だったが、22年の横浜戦は途中出場、23年の新潟戦は先発。2年ぶり2度目の開幕先発へ、ポジションはトップ下が有力とみられる。
準優勝した22年ルヴァン杯でニューヒーロー賞に輝き、23年にU-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会代表。24年夏に短期留学先のオランダでハングリー精神を養い、直後の9月からレギュラーに定着していた。
「(監督からは)攻撃のポジショニングを結構、言われている。守備で前線からプレスをかけたり、プレスバックしたり、ハードワークするところは意識している。結果も残さないといけない年齢です」
さらなるヒーローになるには実力も運も必要だ。金曜日夜に大阪ダービーの1試合だけで開幕する今季は、必然的に注目度が高い。
最初に得点すれば、今季のJリーグ第1号。J1通算49試合4得点の北野にとれば、節目の50試合目で宿敵G大阪からの初ゴールになり、12日に誕生日を迎えたパパス監督へのプレゼントにもなる。
さらに、最初の1点がC大阪にとってはJ1通算1200ゴール目。昨季もこの記念弾のチャンスはあったが、残り2試合は完封負けしていた。
「負けてはいけない相手だし、それが開幕戦ということで難しさ、楽しさもあるし、注目度も増す。ただ、やることは変わらない。どのタイミングで当たっても、結果は勝つこと以外ない。開幕戦だからといって、変に緊張もしすぎず、C大阪のサッカーをやれば、絶対に勝てると思う」
C大阪の背番号38が、25年の主役を務める。
◆北野颯太(きたの・そうた)2004年(平16)年8月13日、和歌山・有田市生まれ。小4からC大阪U-12のエリートクラスに入り、U-15、U-18に昇格。高校1年の20年10月25日にJ3G大阪戦でクラブ史上最年少16歳2カ月で公式戦出場。高校3年進級前の22年2月に前倒しでプロ契約を結ぶ。準優勝した同年ルヴァン杯では高校生で史上初のニューヒーロー賞獲得。23年5月のU-20W杯では日本代表として松木玖生、高橋仁胡らと1次リーグ全3試合に出場。同年6月の神戸戦でJ1初得点をマーク。J1通算49試合4得点。172センチ、60キロ。