【Jリーグ記者予想】広島「本命」 2番人気鹿島、3番人気神戸 最下位最多は…
2025明治安田Jリーグは14日に開幕します。1993年のJリーグ創設以来、史上最速のJ1開幕ですが、日刊スポーツのサッカー担当は準備万全。総勢12人の番記者による恒例のJ1順位予想を実施しました。1番人気は昨季2位の広島で、最多5人が優勝を予想。鬼木新監督を迎えた鹿島が3人で続きました。
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広島が優勝候補の「本命」か。スキッベ体制4年目で1番人気に推され、5人の記者が優勝を予想しました。12人全員がトップ3入りを期待。予想平均順位は最上位の1・67でした。昨季はリーグ最多72得点をマークしましたが、惜しくも2位。今季もバランス良く補強し、充実の戦力で10年ぶりリーグ優勝の期待が高まります。
2番人気は鹿島で、木下デスクら3人が「鉄板」と自信あり。昨季まで川崎Fを率いて7つの国内主要タイトルを獲得した鬼木監督が就任し、9年ぶりのJ1制覇を目指します。最終ラインと中盤が安定している上、昨季21点のFWレオセアラがC大阪から加わり、攻撃力もアップしました。
その鹿島に次いで史上2クラブの3連覇を狙う神戸は、今年も担当の永田記者だけが優勝を予想。昨季はV2を唯一、的中させました。チームは武藤、大迫、酒井ら主力の多くが残留。盤石の布陣で偉業達成なるか注目です。
一方、昇格組の横浜FCと岡山、昨季J1で16位だった新潟は厳しい戦いが予想されました。ただ、J1初昇格で3位に入った昨季の町田の例もあり、今季もダークホースの躍進はあるか。J2優勝争いは昨季3位の長崎、リーグ9連勝締めの山形が中心になると見ています。
◆記者による寸評( )内は担当地区
【保坂果那】(北海道)
2年連続で広島の優勝を予想する。昨季は2位も、オフのスピード感ある積極補強に気合を感じた。過密日程がどう影響するか。2年連続のJ1得点王を擁する横浜との優勝争いも期待している。J2は札幌が優勝して1年でのJ1復帰を果たすはず。長崎も手ごわい
【木村有優】(東北)
昨季はJ1初年度ながら3位。シーズン途中には首位もキープした。昨季の経験を生かした黒田監督の采配に加え、大型補強をした町田は脅威となるだろう。対抗は鹿島。今季から鬼木監督が就任。プロ生活をスタートさせたクラブで再び「常勝軍団」の再建を目指す
【木下淳】(関東)
担当していた鹿島の優勝を当てた16年は的中5…翌年0! 五輪班から5季ぶり予想復帰した24年は6…今年は1! 優勝を狙う。過去、W杯前年のVは鹿島と川崎Fの2回ずつが最多。その2回とも後者で達成の鬼木達監督が常勝軍団へ…鉄板! J2の今治は忖度
【佐藤隆志】(関東)
ACLチームは過密日程が負担となる。鹿島は鬼木監督のもと、レオ・セアラを獲得するなど戦力が充実、優勝候補の筆頭と見た。神戸、広島、町田は取りこぼしは避けられない。クラブW杯に臨む浦和も同様に日程が壁。東京Vは前年6位からの積み上げがありそう
【岩田千代巳】(関東)
MFマテウス・サヴィオを獲得した浦和が優勝。CBにチアゴ・マルチンス級と評されるDFダニーロ・ボザも加入し戦力が整った。鹿島は鬼木スタイルが定着する第1段階でカップ戦優勝に期待。柏は新監督の落とし込みが良く、残留争いにサヨナラ、順位上げそう
【佐藤成】(関東)
長谷部茂利監督が就任した川崎Fの優勝を予想。キャンプから守備の強化に着手しており、多くの選手が手応えを口にする。こちらも松橋新監督を迎えた東京は攻撃的なスタイルで上位進出を目指す。前線のタレントが残留した湘南は、1桁順位まで浮上する力がある
【石川秀和】(関東)
ジョアン・カルロス、トニーーニョ・セレーゾ、オズワルド・オリヴェイラ、石井正忠…。鹿島は監督交代後に「常勝軍団」化。鬼木新監督を迎え、2桁得点を計算できるFWレオセアラも加わった。77試合連続フル出場中のGK早川と最終ラインは鉄壁。鹿島で鉄板
【小林忠】(新潟)
昨季1位と予想した新潟はルヴァン杯準Vとニアピン? も、リーグ戦は16位と大外れ。今季は1桁順位が現実的な目標になりそうだが、ブラジルの世代別代表経験があるミゲルが爆発すれば…!? プロの監督業1年目の樹森新監督の手腕に期待。広島は完成度MAX
【神谷亮磨】(静岡)
3年連続で広島をV予想した。22、23年は続けて3位。昨季は2位と、常に上位争いに絡む強さは本物。「今年こそ」に期待したい。J2は山形をJ1昇格の本命にした。昨季はJ2優勝の清水に2戦2勝。リーグ序盤での出遅れがなければ、目標達成も近づくだろう
【益田一弘】関西)
2年連続で広島の優勝を予想する。昨季は終盤の3連敗でV逸したものの、チームのクオリティーは折り紙付き。スタメン、交代選手とスキがなく、4季目のスキッベ監督が今度こそ宙を舞う。対抗は浦和。J2は長崎がJ1昇格とみている。磐田も1年でJ1復帰か
【横田和幸】関西)
中島、井上愛、東ら海外移籍予備軍を多く抱える広島が、圧倒的強さで10年ぶり4度目の優勝へ。6年連続で主将を務める35歳DF佐々木の歓喜の姿が目に浮かぶ。J2は近年まれに見るハイレベル。九州4クラブには上位争いする力があり、鳥栖と長崎が抜け出すか
【永田淳】関西)
神戸が3連覇すると予想する。8日のスーパー杯では広島の完成度の高さを感じたが、シーズン経過とともに神戸の力強さが増すはず。3位には攻守に強度増すG大阪、4位には実力者が加わった浦和が入る。昨季昇格プレーオフで敗れた長崎と仙台が昇格を果たす