翌日のACLE上海申花戦に向け、横浜FW宮市亮は引き締まった表情でトレーニングに励む

アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)東地区1次リーグで首位に立つ横浜F・マリノスが、第7節・上海申花(中国)戦を翌日に控えた11日、会場の日産スタジアムで公式練習を行った。

強豪イングランド代表のヘッドコーチだったスティーブ・ホーランド新監督を迎えての公式戦初戦となる。引き締まった表情で先頭に立ち、ウオーミングアップから積極的に取り組んでいたのがFW宮市亮(32)だった。昨季までの4-3-3からフォーメーションが3-4-3へ変更となり、本来の左ウイングでなく、右ウイングバックという新たなポジションに挑戦している。

相手の攻撃となれば最終ラインまで戻っての守備が基本となり、攻守が切り替われば前線まで飛び出していく。上下動が激しく運動力がより求められてくる。宮市は「楽しみが多いです。やはり守備の機会が増えるので、相手からボールを奪うところだったり、ラインの駆け引きだったり。そういうところはやっていて楽しいです」。プロ15年目はポジティブに取り組んでいる。

イングランド代表だけでなく、名門チェルシーでも8年間コーチを務めたホーランド監督の戦術は細かい。スローインの場面をとっても、その立ち位置、ボールコントロールのタッチ1つまで指導が入るという。宮市はこう明かす。

「セットプレーでも、そういうところまで見ているんだというところだったり、マークの付き方、配置の仕方、そういうところは口酸っぱく言っている。そこで1点入る、入らないかで(勝負が)決まるところなので。レベルが高くなれば、なおさらそういったところはチームとして徹底している」

欧州含め長いキャリアを誇る宮市にしても「マークの付き方、手の使い方でそこまで指摘されたことはなかった。新しい発見」と目を輝かせる。相手を前に進入させない体の使い方は「パーク」と呼ばれ、イングランドでは「注射」を意味するのだという。

ホーランド新体制でチームは大きく生まれ変わろうとする今季初戦は、アジアの頂点を狙う上での試金石ともなりそうだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ACLE】横浜宮市亮プロ15年目ウイングバック起用で新発見「ボール奪取、駆け引き楽しい」