キャッチボールをするドジャース大谷翔平は、笑顔を見せる(2025年2月4日撮影)

いよいよ、メジャーリーグもキャンプイン! ドジャースは3月18日から日本開幕シリーズに臨むため、

2月10日(日本時間11日)アリゾナ州グレンデールのキャンプ地にバッテリー組が集合。前日のカブスに次いで、他球団よりも早い始動となります。今年のドジャースキャンプの見どころをご紹介しましょう。

最大の注目は大谷翔平投手が、投打の二刀流復活なるかです。既に3日(同4日)からキャンプ地に姿を見せて、自主トレーニングを開始しました。

デーブ・ロバーツ監督は投手大谷の復帰時期を5月の可能性に言及した上で「早まるかも知れない。キャンプに入り、投球プログラムがどこまで進んでいるかを見て考えることになるだろう」と話していました。果たして、どのぐらい進んで行くか注視したいです。

次は他球団から加入の新戦力に着目です。中でも、昨季終了後にジャイアンツからFAとなり、ドジャースと5年総額1億8200万ドル(約282億円)で契約した、先発左腕ブレーク・スネルに関心が集まります。

2018年ア・リーグのレイズ時代に最多勝と最優秀防御率の2冠に輝き、初のサイ・ヤング賞を獲得。23年ナ・リーグのパドレスでは再び防御率1位となり、史上7人目の両リーグでサイ・ヤング賞を受賞。新天地でもエースの座を確保し、19年レイズ、23年パドレス時代に続き、3度目の開幕投手なるかが焦点です。

しかし、ドジャースは昨年韓国シリーズで開幕投手を務めたタイラー・グラスノー、メジャー2年目を迎える山本由伸投手ら、エース級がズラリとそろっています。はたして、先発ローテーションはどういう顔ぶれと順番になるのか、日本での開幕戦、及び第2戦は誰が先発するのか気になります。

ドジャースは、ブルペンも大型補強を敢行しました。今年1月19日にパドレスからFAで左腕タナー・スコット、同21日にレンジャーズから同じくFAでカービー・イェイツ両投手を獲得。実績ある救援投手を立て続けに取ったことで、何とクローザー候補が5人もいます。その中で誰が抑え役に起用されるか、動向を見守りたいです。

打線に目を移すと、昨年12月にジャイアンツからマイケル・コンフォート外野手を獲得しました。19年メッツ時代に自己最多の33本塁打を放った左のスラッガーです。昨年は投手有利な球場を本拠地とするジャイアンツで20本塁打に終わりましたが、そのうちロードで17本をマーク。新天地でのホームラン量産に期待です。

毎年、キャンプで楽しみとなるのはプロスペクト、すなわち若手有望株の存在です。今年はロッテからポスティングシステムで佐々木朗希投手獲得に成功。MLB公式サイト、ベースボール・アメリカに続いてESPNと、主要3媒体のプロスペクトランキング全て1位を独占し、注目の的です。

アンドリュー・フリードマン編成本部長は、佐々木の先発ローテーション入りなど、起用法に細心の注意を払う方針です。キャンプでの状態を見ながら対応する姿勢も示しており、日本開幕シリーズでメジャーデビューはあるのか熟視していきたいです。

韓国プロ野球からは、金慧成内野手を獲得しました。入団後にギャビン・ラックス二塁手をレッズへ放出したため、新人でいきなり正二塁手としての起用が有力視されます。今年ショートに再挑戦するムーキー・ベッツと新二遊間コンビが楽しみです。

最後は昨季終了後にオプション契約を破棄してFAとなったものの、優勝パレードで「生涯ドジャース」宣言した球団史上に残る大投手、クレイトン・カーショーです。いつ新しい契約を結ぶのか、待ち遠しいです。このようにドジャースのキャンプは見どころ満載です。

【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平は二刀流復活?スネルら他球団から加入の新戦力 今年のドジャースキャンプは見どころ満載