70年、皇太子に野球解説する

阪神タイガースの監督として85年に球団史上初の日本一を達成した日刊スポーツ客員評論家の吉田義男(よしだ・よしお)さんが3日午前5時16分、脳梗塞で亡くなった。91歳だった。京都市出身。通夜と葬儀・告別式は家族葬で行う。現役時代は華麗なフィールディングで「今牛若丸」と称され、引退後は阪神監督を球団最多の3度歴任。打倒巨人を生涯の信念とし、阪神を愛し続けた猛虎のレジェンドが天国に旅立った。

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吉田さんは野球界において、天皇、皇后両陛下と関わった数少ない人物だった。1970年(昭45)の日本シリーズ、ロッテ-巨人(東京スタジアム)では浩宮さま(現天皇陛下)に野球解説。後に「ショートを守っているよりも緊張しました」と振り返った。また、フランス代表監督時代の89年ロンドン遠征時に、日本の外務省の在外研究生一行に声をかけられ談笑。その中に小和田雅子さん(現皇后陛下)もいて後日、手紙も届いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 吉田義男さん死去 天皇、皇后両陛下と関わった数少ない1人「ショート守っているより緊張」