バント練習を行うヤクルト村上

右肘クリーニング手術の影響で2軍キャンプスタートのヤクルト村上宗隆内野手(25)が充実の「9時間トレ」で第1クールを締めくくった。

2軍キャンプ地の宮崎・西都で、午前8時に球場入りし全体メニューを終えると3日連続の特守を敢行。約150本のノックを受け、ウエートトレーニングを終えた午後5時には日が暮れ始めていた。「すごくいいトレーニングができている」とプロテインを飲み干した。

屋外でのフリー打撃では、逆方向を意識しながら尻上がりに力を入れていった。中堅から左翼方向への7発含む8本の柵越え。池山2軍監督が「7割くらいに仕上がってきている」と話す一方で、村上は自ら「5割」と下方修正し「外で打った目の慣れとか。体はいけるけど、正確性とか。まだまだここからですね」。逆風を切り裂くような打球とは裏腹に、自身の手応えにはまだまだのびしろを感じている。

休日をはさんで第2クールも2軍での調整が続く。右肘の状態を確認しながら進めていく予定で「焦らず頑張ります。(第2クールも)同様に頑張るだけです」と、3年ぶりの2軍キャンプでは朝からフル稼働。開幕を見据えて仕上げていく。【栗田成芳】

▼2日に25歳を迎えた村上は、あと26本塁打で通算250本塁打。250号の最年少記録は66年王(巨人)の26歳2カ月で、今季達成すれば史上最年少で到達。100、150、200号の節目では清原(西武)が持っていた最年少記録を塗り替えており、250号では王の記録に挑む。通算1000三振も近づいているが、村上は836試合で913三振と、試合数より三振が多い。94年ブライアント(近鉄)が647試合で1000三振しているが、日本人選手が1000試合以内で1000三振すると初めてのケースになる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ヤクルト】村上宗隆、朝8時からの「9時間トレ」で第1クール締めくくり「焦らず頑張ります」