優勝の長岡JYFC Aleqriaと3位の同Abracoの選手たちが北信越大会進出を喜ぶ(撮影・小林忠) 

<新潟県選抜中学生フットサル兼第31回全日本ユース(U15)フットサル新潟県大会>◇2日◇決勝◇五泉市総合会館大ホール

長岡ジュニアユースFC Alegria(中越1)が三条ジュニアユースFC(中越5)を6-1で下し、1月に全国制覇した1学年上の先輩たちに続き、県王者に輝いた。テクニシャンの中沢翔(かける、見附南中2年)が攻撃をけん引した。3位の長岡ジュニアユースFC Abraco(中越6)までの上位3チームが、12月の北信越大会出場権を手にした。

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中沢が攻撃を操った。0-0の前半7分過ぎ、「あえて」ゴールに背を向けた状態で後方からパスを受け、マーカーの股下を通すワンタッチターンで前を向いてドリブル開始。慌ててカバーに入る相手をギリギリまで引きつけると、逆サイドから走り込んだ味方にラストパスを送り、先制点をお膳立てした。「自分でシュートも考えたけど、フリーの選手が見えた。うまくいった」。自慢の足技を笑顔で振り返った。

アルゼンチン代表FWメッシ(37)に憧れる左利きのテクニシャンは「相手の裏を取ることが好き」。身長145センチとまだ小柄だが、相手の懐に潜り込むようなボールの持ち方、極めて狭いスペースからのチャンスメークで相手を圧倒。大量6得点を呼び込んだ。

大会を制し、3位に入った同じクラブのAbracoとともに12月の北信越大会進出を決めた。1学年上の先輩たちは1月の全日本U-15選手権で大会史上最多6度目の日本一に輝いている。「北信越でも優勝して、全国行きを決めて連覇したい」。早くも約1年後の大舞台を見据えていた。【小林忠】

○…長岡ジュニアユースFCの山崎太一監督(43)は2チーム同時の北信越大会進出に、「全員の成長を願い、試合は選手を固定せずに入れ替えて戦っている。ヒヤヒヤする場面がありながらも、たくましさもついてきている。全国につなげられるよう北信越も頑張りたい」と笑顔だった。

○…三条ジュニアユースFCが準優勝で初の北信越大会進出を決めた。決勝で1得点した有沢勇吹(いぶき、三条第四中2年)は「少しは爪あとを残せたかな。フットサルの練習は特別する機会はないけど、北信越大会まであと1年あるので、少しでも成長して全国を目指したい」と話した。

▽決勝

長岡ジュニアユースFC・Aleqria6-1三条ジュニアユースFC

▽3位決定戦

長岡ジュニアユースFC・Abraco3-1ROUSE新潟A

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 長岡JYFC中沢翔が攻撃けん引「うまくいった」フットサル全国連覇へまずは県大会優勝