ファン感謝イベント「ドジャーフェスト」に参加し、ステージでトークするドジャース大谷(右から2人目)(撮影・菅敏)

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)1日(日本時間2日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が10連覇への本気度を示した。ドジャースタジアム外周で行われた恒例のファン感謝イベントに参加。質疑応答では、第1子誕生への気持ちなど私生活の話題に加え、1月中旬頃に山火事の影響で避難生活を余儀なくされたことも明かした。慌ただしさもあったが、手術した左肩の状態は順調に回復。山本由伸投手(26)、新加入の佐々木朗希投手(23)とともに日本人トリオで黄金時代を築く。

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大谷の意欲がファンの熱気を高めた。特設ステージで10連覇を目指すことを堂々と公言。昨年10月30日、ワールドシリーズ制覇後のシャンパンファイトで「これをあと9回やろう」と発言したことに関して、司会者からその真意を改めて問われると、即答した。

「本当に心の底からそう思っていますし、そういう風にするんだと思って契約しているので。去年勝てて、ファンの方と共有できたこともすごく幸せなこと。それをあと9回、僕がいる契約の中でできれば最高だなと思っています」

まずは連覇が条件。30代に突入し、自身を取り巻く環境も変わる。昨年末には真美子夫人の第1子妊娠を公表した。「初めてなので緊張と楽しみが両方ともありますけど、本当に無事に生まれてきてくれれば、それだけで十分」と思いをはせ新たなスタートを切る。

一方で、苦難にも見舞われた。1月中旬にかけてロサンゼルスで起きた大規模な山火事の影響で、自宅から避難せざるを得ない状況だった。「夜中ですね。アラートが鳴って、いろんな人と連絡とって」。同時期にインフルエンザに罹患(りかん)していたことも明かし「避難して、その先でちょうど寝込んでた感じでした」と、2週間ほど滞在した知人宅で療養していたという。手術した左肩のリハビリを一時中断することとなったが「スローイングもやっていますし、今バッティングもちょうど始まって、強く振っているところなので、いい状態でスプリングトレーニングに入れれば、開幕からしっかりいける」と前を向いた。打者で出場する開幕戦に向け、着実に練習の強度を上げている。

10連覇へ-。新戦力として加わる佐々木については「ドジャースで一緒にプレーできるということは、幸せなこと。彼自身がのびのびプレーすれば、必ずいいシーズンになるとは思っている。そのサポートを少しでもキャンプからできればいい」と期待を寄せた。2年目の山本とともに、日本人トリオとスター軍団が築き上げるドジャースの黄金時代。もちろん、簡単なことではない。再び、大谷の壮大な挑戦が始まる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平ドジャース10連覇を公言!第1子誕生、山火事での避難生活、新戦力佐々木朗希など語る