楽天三木肇監督(2025年2月1日撮影)

辰己は「野手100%」で! 楽天の三木肇監督(47)が沖縄・金武町での春季キャンプ2日目の2日、オフに二刀流に意欲を示した辰己涼介外野手(28)について、キャンプイン前日には理解を示しつつ「しっかり野手の練習をしてもらいます」と投手起用をやんわり否定したが、この日にあらためて「まずは100%野手でやってもらう」と語った。

この日の三木監督の一問一答は、以下の通り。

  ◇  ◇  ◇

-浅村が2日連続でランチ特打

2日連続で。本人からのコーチに対しての、そのまあ、何て言うんだろう、自分達からの自主的にやりたいということだから。いろいろね、こちらがなんか思ってるよりも、考えてることよりも、もっといろんなことを考えていると思うんで。まあ2日間、ああやってやれてるのもすごくいいと思うし。今日も昨日の話と一緒で、(天気)予報があんまりよくなかったけどちゃんとああやって今の話と一緒で、外で浅村も含めてみんなできたんでよかったなと思うし。まあまあやりながらまたいろいろ変化をつけて、彼なんか経験があるんで、やってくれると思うので。しっかりシーズンに向けてと、年間戦う…同時に年間をしっかりやれるようなことを考えてやってると思うから。何も心配しないというか、まあ任せて、自覚を持ってやってくれてるんで。頼もしいというか、進めてやってもらえたらと思いますね。

-投内連携もあったが、そういうのも含めてコンバートした一塁守備の動きは

ファーストってやっぱり、自分自身はすごく大事なポジション。全部そうだけども、うん。なんか皆さまのイメージよりも動く、ボールに関わることも多いし、今の野球、ファーストの守備力って結構大事なポジションでもあるので。彼自身もそこは理解しているし、こっちでもいろんなことを『そこ頼む』って話もしながらなんで。今年から本当にそこで専門でやるということで、またいろいろ難しさと、そこのやりがいというところで、いろんなことあるかもしれない。彼なら今までの経験も含めていろいろ対応力は抜群なんで、しっかりやってくれると思うので。まあまあ、早く試合出たりしながらいろいろ慣れてね、やれたらと思うし。ファーストって結構難しいんで、皆さんが多分イメージしているよりも。もちろんサードも難しいし、ショートも難しいんですけれども、もう各ポジションでやっぱりその難しさと大変さが全然変わってくるから。そこはこちらもしっかり理解しながら、もうそこにドシッといて、打ってくれるだけでいいよと思ってないんで、しっかり守ってもらうんで。しっかり進めてもらいたいと思いますね。

-逆に言えば、他の野手からすればあれだけ的が大きいと…

的が大きいって、デブっていうこと?(笑い)。まあ、ちょっと浅村さんに投げるのは緊張するかもしれないんでね。でも、ファーストもあいつとも話したけど、ファーストのそういうちょっとこうそれた球とか捕球して好プレーを完成させるというか、そういうのも1つ役割だから。元々ハンドリングも柔らかいし、それこそ今おっしゃったみたいに体が大きいから、いろんなメリットというか、いいとこがあるんじゃないですかね。ぜひファーストしっかりと頑張ってもらいたいと思いますね。

-監督の中では4番でと

そこもね、いつもなんかね、そうですって言いたいところだけど、いろんなチームの可能性と、彼のやっぱりいいところを引き出すためには、もちろん4番ということも含めてだけど、いろんな形があると思うんで、他の選手との兼ね合いも含めながら。ただ、間違いなく一つ言えることは、このチームにはあいつのやっぱり打撃っていうのは必ず必要になってくると思うので。そこは打撃だけじゃなく、守備もそうなんですけども。なんか今までホームラン王を取ったり、いろいろ打撃の方に目が行きがちというかあれだけど、ゴールデンクラブを取ったり守備の方も含めて野球脳が高い選手だから。その辺は打つ方でもそうだけども、いろんな面で頼りにしているというか、期待は僕はしてるので。まあ背負ってほしくないけど、彼らしくしっかりやってもらえたらいうことと、このチームにはやっぱりかけがえのないというか、なかなか代わりのいない選手だと思うから。大きなけがに気をつけてね、やってもらいたい。その中で打順は考えたいなと思います。

-古謝が背中の違和感で別メニュー調整。焦らず調整してもらいたいか

大したことでもなさそうだから、こればっかりは分からないけど万全を期してというか。治ってきたら普通に合流させるし。やっぱり新人の子や、古謝も2年目だけど、まあ1年目、2年目、3年目ぐらいまではなかなかいろんなこと、こうやって経験することも、ちょっと別メニューになったこと自体は、瞬間的なことを考えると少しなんか残念だったり、マイナスに見えちゃうけどそうではなくて、そういうことをしっかりまた前に進めるためには必ず必要なことだと思うから。昨日の宗山の話じゃないけど、若いうちはいろんなこと経験してね、それを財産にしていくことが、この世界でやっていく1つの大事な経験でもあるから、このこともあんまり後ろ向きにとらえずというところと。あんまり大きな問題じゃなさそうだから、戻ってきたらすぐ入れますんで、そのつもりでいます。

-辰己が打撃練習でバックスクリーンや右中間、左中間に放り込んでいた

そうね、彼はプレミアでいったのもあったし。(1月)31日も話したけど、このチームの中心の選手になってきてるというところで。入団1年目から見ているけど、本当に良くなってるよね、バッティングね。昨日も少しバッティングの話をしましたけど、よく考えてるし。皆さんとかメディアさんとかいろんな人にはちょっと、まあどうだろうな。ちゃらけてるって言ったら怒られるな。いろんな、何て言うかな、話をしたり言葉を使ったりしてるけど、彼が野球に対して向き合ってる部分っていうのは多分それ以上に、本当に真摯(しんし)に向き合っている部分が実は多くて、うん。バッティングの話をしてもいろいろ考えていて、この数年で本当にいろんなものが成長しているなって。今回の練習もキャンプで久々に見たけど、かなり成長してますね。そこはね、シーズン入ってそのことが、今日の練習も含めたけど、試合でじゃあちゃんと出せるかどうかっていうところはちょっと置いといてなんだけども、やることとか言うこととかいろいろ取り込んでいること自体を含めて、野球人として成長を感じるし、すごく頼もしくなってきたなっていうところで。実際、今の話だったらバッティング練習でも、あくまでバッティング練習なんでね。いい当たりが出たからそれでいいのかっていうところでもないんだけど、打ち方とか見たらやっぱりすごくいい打ち方してるなということで。まあ今日もちょっと話をしたけど、まだまだやることありますみたいな感じだったからさ、まあ頼もしいというか、しっかり自分を磨いてね、どんどんどんどん成長してほしいなと思いますね、はい。

-その後二刀流はちょっと…というお話は

そこはまあまあ。昨日話をしたんだけど、まあこの間話した通りで、いろんな考え方、捉え方もあるし、別に冗談でもなくっていうところも彼にあるし、そんなこと分かってるし、ただ、やることに対してはいろんな理由と危険性もあったり、ファンの方の見たいのと危ないのと、いろんな意見があると思うからさ。何をやるにもそうなんだけど、そこはやっぱりいつも言うけど、理由とか意味とかしっかり裏付け持ってね、やるためにっていうところで。まずはこのキャンプでしっかり外野手として、野手としてね。チームに今年力になれるように準備して欲しいっていうところはもう、100%理解し合ってやっているんで。そこの延長線の話であるけど、まあまあ、途中でもしかしたら自分の肩を作るためにブルペンに入るかもしれんし、それはわからんよ。まあでも、まずは100%野手でやってもらうから、うん。まあまあその辺はあいつとしっかり話をしてるので、その時が来たらまたそんな話になるかもだけど、まあ野手でしっかり頑張ってもらいたい、頑張らせる、というのが今のところの現状ですね。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】三木監督が二刀流に意欲を示す辰己の起用法についてあらためて言及「まずは…」