【C大阪】森島寛晃社長「彼の人柄が出ている」16年ぶりJ2大分へ復帰の清武弘嗣へエール
セレッソ大阪森島寛晃社長(52)が、今季限りで退団し、J2大分トリニータへ16年ぶりに復帰する元日本代表MF清武弘嗣(35)にエールを送った。約10年も在籍したC大阪では、クラブ初タイトルとなった17年度のルヴァン杯と天皇杯の2冠獲得に貢献。長年の功績を踏まえ、大阪から旅立つレジェンドへ、今後の活躍を期待した。
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欧州移籍をはさみ、10年もの時間をC大阪に費やしてくれた清武へ、森島社長は「C大阪に貢献してくれた選手。17年の2つの優勝は、彼の活躍なくしてはできなかった」と、称賛を惜しまなかった。
C大阪とすれば、総合的な判断で清武との契約を満了した。仮に引退すれば、クラブ内のポストを用意していた。ただ、本人は現役続行を望んだ。その完全移籍先が、09年まで在籍した古巣の大分だった。
「クラブとしても、その思いを大事にしたい。故郷の大分への思いは、彼の人柄が出ていると思う」
来季はJ1とJ2で戦うカテゴリーは違うが、カップ戦では直接対決の可能性もある。何より大分でのプレー、そして引退後の活躍も期待する。C大阪でも5年間、チーム主将を務めたリーダーシップは、最大の武器だ。
「まだまだ、頭で描くイメージをプレーで表現できる選手。技術はあるので十分できる。(その先に引退したとしても)指導者にすごく向いている。ピッチの中であれだけのプレーができるのだから、外から全体を見ると、素晴らしい指揮が執れるはず」
23日午後6時からは、大阪市の本拠地ヨドコウ桜スタジアムで清武のお別れセレモニーがある。森島社長を筆頭に、クラブ全体で新天地に送り出すつもりだ。
◆清武弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日生まれ、大分市出身。大分の下部組織から08年にトップ昇格を果たし、10年C大阪へ完全移籍。12年7月にニュルンベルク、14年7月ハノーバー、16年6月セビリアへの移籍を経て、17年2月にC大阪復帰、24年7月から鳥栖へ期限付き移籍。12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会日本代表で、国際Aマッチ通算43試合5得点。J1通算269試合41得点。172センチ、66キロ。