レアル・ソシエダード久保建英(2024年7月25日撮影)

<スペインリーグ:セルタ2-0Rソシエダード>◇21日◇第18節◇エスタディオ・デ・バライードス

【ビーゴ(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)は、2024年最終戦を白星で飾ることはできなかった。

リーグ戦で7位につけ、欧州カップ戦圏内入りが視野に入るRソシエダードは公式戦6試合無敗を維持し、6戦連続でクリーンシートを達成中。アルグアシル監督は0-0で引き分けた前節ラス・パルマス戦からスタメンを4人変更した。アゲルド、ハビ・ロペス、スビメンディ、久保に代え、新たにパチェコ、アイエン・ムニョス、トゥリエンテス、バレネチェアを先発起用し、4-3-3で臨んだ。

13位とやや落ち込むセルタは前節セビリア戦に0-1で敗れ、公式戦の連勝が2でストップ。ヒラルデス監督はスタメンを3人入れ替えてエースのイアゴ・アスパスをベンチに置き、3-4-3で戦った。

前半、ホームのセルタが激しいプレスを武器にRソシエダードを圧倒する形でスタート。5分にアルフォンソ・ロドリゲスが強烈なシュートを放つが、GKレミーロにファインセーブされた。

Rソシエダードは徐々にボール支配率を高めていくも、主導権を握るのは変わらずセルタだった。スピーディーなサッカーを展開してたびたびゴールに迫り、マルコス・アロンソが立て続けにゴールを狙っていった。

その後も試合を有利に運んだセルタは40分、後方から丁寧にパスをつなぎ、最後はパブロ・ドゥランが鮮やかなミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。この失点はRソシエダードにとって公式戦7試合ぶりの失点となった。

この勢いを生かしたセルタはさらに前半アディショナルタイム、右サイドからのグラウンダーのクロスをパブロ・ドゥランがゴール前で合わせ、2点差にした。

Rソシエダードは前半、ボール支配率でセルタをやや上回るも、攻撃が機能せずに枠内シュートを1本しか打てなかった。

2点を追うRソシエダードはハーフタイムに3枚替えを敢行。システムをセルタと同じ3-4-3に変更して巻き返しを図る。

セルタは5分にパブロ・ドゥランがハットトリックを完成させたかに見えたが、その前のプレーでオフサイドがありノーゴール。

その後も状況を変えられないRソシエダードは19分、オヤルサバルに代えて久保を投入する。それ以降、2点のリードを維持するセルタがやや受け身になったことで流れが傾くが、最後まで決定機を作れず0-2で敗れた。

公式戦7試合ぶりに黒星をつけられ、スペインリーグ18試合7勝4分け7敗の勝ち点25で7位という成績で年内の全日程を終了した。

この後、年明けの5日にアウェーで行われる国王杯3回戦ポンフェラディーナ戦で25年の戦いを開始する。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 久保建英が途中出場のRソシエダード、後半から3バックに布陣変更も実らず、公式戦7戦ぶり黒星