【広島】秋山翔吾が小泉進次郎議員と3打席勝負も凡退「来季、この分、打てるように練習」
広島秋山翔吾外野手(36)が21日、地元神奈川・横須賀市の横須賀スタジアムで「秋山翔吾野球教室」を開催した。12チーム46人の小学生が参加。小学生代表4人と対戦し、同郷で親交がある衆議院の小泉進次郎議員(43)との3打席勝負も実現した。いずれも打ち取られたものの、過去の対戦成績を振り返れば、実は吉兆。あと206本となった日米通算2000安打へ、リーグ5位の打率を残した今季以上の存在感を来季見せつけるつもりだ。
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軟式球が高々と二塁手の定位置頭上に舞い上がると、秋山は思わず天を仰いだ。1打席目の二ゴロに続く凡打。さらに3打席目も、力のない飛球が左翼の守備範囲に上がった。自身主催の野球教室に毎年のように参加してくれる小泉議員との3打席勝負は、いずれも打ち取られた。
「進次郎さんも毎年忙しいのに。ストライクをポンポン投げてくださった。打ち返したかったんですけどね。来季、この分、打てるように練習します」
苦笑いするしかなかった秋山とは対照的に、秋山の米大リーグ初安打記念Tシャツを着用した小泉議員は満面の笑みだった。抑えたことだけが理由ではない。「私が抑えた翌年、秋山翔吾は爆発の年になる。来年、期待してます」。
昨年は1打席勝負で右飛に打ち取り、今季はリーグ5位の打率2割8分9厘、5年ぶりのゴールデングラブ賞受賞となった。今年と同じ3打席勝負でいずれも打ち取った16年オフの翌17年には、最多安打と首位打者を獲得した。「来年(の成績)は今年以上なのは間違いないんじゃないでしょうか」。来季、背番号9が活躍するイメージしか湧いていない。
秋山は充実のオフを過ごしている。手術明けで動きが制限された昨オフとは違い、今年はシーズン終了後からランニングやウエートトレーニングなど一定の負荷をかけてきた。「休みは少なくてもいい。トレーニングも計画的にうまくやれている」。野球教室後のあいさつでは「みんながプロになって一緒にプレーできるまで現役でいられるように」と43歳以上の現役にも意欲を見せた。
刺激もある。楽天を自由契約となった同学年の田中将が巨人と基本合意。「坂本とのコラボはちょっと怖い。手ごわいだろうなと容易に想像つきますけど、立ち向かっていきたい気持ちはモチベーションの1つ」。そう語る表情は、野球教室に参加した小学生のようにキラキラと輝いていた。【前原淳】