札幌市内で「『監督の財産』『栗山英樹の思考』刊行記念トーク&サイン会」を行った日本ハム栗山英樹CBO(撮影・木下大輔)

日本ハム栗山英樹CBO(63)が21日、レッドソックス傘下3AウースターからFAとなり、ソフトバンクへの入団が決まった元日本ハムの上沢直之投手(30)へエールを送った。

この日は札幌市内にある「コーチャンフォー札幌新川通り店」で「『監督の財産』『栗山英樹の思考』刊行記念トーク&サイン会」に登場。トークショーの中で、参加者から「将来的にはNPBのコミッショナーになってほしいのですが、いろいろ言いづらいこともあるのですが…今もいろいろ球界ではありますが、コミッショナーになったら『ここは変えたい』というところはありますか」と質問を受けた栗山CBOは「言いづらいというのは、上沢投手のことですか?」と自ら話題を振って、言葉を続けた。

栗山CBO 僕は選手たちを愛しているので。彼の人生が、今ではなくて、僕らくらいの年齢になったときに「(自分の野球人生は)やっぱり良かったな」って言ってもらいたいだけです。ですから、いろいろあると思いますけど、ぜひ北海道の皆さんも応援してあげてほしいなって思います。

イベント後の取材対応でも、栗山CBOは上沢への変わらぬ思いを吐露した。

栗山CBO 1人の人生として、さっき言った通りなんだ。我々ぐらいの世代になった時に、なんか「ナオ、良かったね」って自分が思えて、周りも思えるようなものになってほしいという風に、みんなに応援してあげてほしいって、ただそれだけなので。もちろん、ファンの皆さんのいろんな思いもわかるけれども、なんかひたすら頑張ってほしいなっていう、それだけですね。いろんな考え方はあるけど、それよりも何度も言っている通り、我々はずっと、選手のためになるかならないか、というたった1点において前に進んでるつもりなので。何度も言うけれども、年取った時に「いい決断したな」って、「オレ、頑張ったな」ってオレも言えるし、ナオも言えるっていう状況になってほしいということを、言っているだけです。例えば、ウチに帰ってきてもそうだし、ホークスでもそうなんだけど、そんなに簡単な世界ではないんだ、今の野球っていうのは。だから、ただナオがいい野球をやってくれると信じてこっちは思いを持ち続けているだけ、ですね。

一野球人として、監督時代にも成長を見守った上沢にエールを送った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】栗山CBO「ナオがいい野球をやってくれると信じて…」かつての愛弟子上沢にエール