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バルセロナがシーズン後半戦、欧州チャンピオンズリーグ(CL)をバレンシアやマドリードで行う可能性があるとスペイン紙マルカ電子版が19日に報じた。

バルセロナは現在、ホームスタジアムのカンプノウの改修工事を実施しているが、当初の予定よりも大幅に遅れており、来季まで使用できない可能性が高くなっている。

これにより大きな問題が発生している。それはバルセロナが欧州CLの1次リーグを勝ち抜いた場合(※現在、2節残して2位)、カンプノウの代わりにホームとして使用しているエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスを今季最後の数カ月間、バルセロナ市が同スタジアムでのイベントの予定をすでに組んでいるため使えないことだ。

UEFA(欧州サッカー連盟)は決勝トーナメントをすべて同じスタジアムで行うことを義務付けている(※1次リーグも同じスタジアムで8試合を行う義務あり)。そのため、たとえばプレーオフや決勝トーナメント1回戦をエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行った後、カンプノウの改修工事が終わったとしても、それ以降のラウンドでスタジアムを変更することは認められていない。

バルセロナは上位8強に入れなかった場合、1月31日のプレーオフ組み合わせ抽選会、8強入りした場合は2月21日の決勝トーナメント1回戦の組み合わせ抽選会までに使用するスタジアムを指定する必要がある。

しかし、いずれにしてもカンプノウの改修工事がそれまでに終わる可能性は非常に低いため、バルセロナの上層部は現在、欧州CLの後半戦を戦えるスタジアムを探しているとのことだ。

第一候補にエスパニョールのRCDEスタジアムが挙がるが、同じ街のライバルであり、クラブ内部にはそこでプレーすることを望まない理事がいるため難しいという。その他、カタルーニャ州にはジローナやリェイダ、ヒムナスティックなどのスタジアムもあるが、UEFAの要件を完璧に満たし、さらに4万人以上入るスタジアムを希望しているため、選択肢に入っていないとのことだ。

これによりバルセロナの上層部は現在、バレンシアやアトレチコ・マドリードのスタジアムで開催することを検討しているとのこと(※しかし、Aマドリードも欧州CLで次ラウンドに進出する可能性は非常に高い)。もちろん、バルセロナ市とオリンピック・リュイス・コンパニスの使用継続を求めて話し合いを行うとのことだが、合意する可能性は限りなく低いと同紙は伝えている。(高橋智行通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 バルサ、カンプノウ改修工事大幅遅れ…欧州CL後半戦へバレンシアやアトレチコの競技場も候補