【巨人】「いろいろとあったけど」原辰徳前監督「私にとって強い影響を与えていただいた恩師」偲ぶ
19日に肺炎のため死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏(98)を、巨人の歴代指揮官たちもしのんだ。元監督の長嶋茂雄終身名誉監督(88)前監督の原辰徳オーナー付特別顧問(66)阿部慎之助監督(45)が、球団を通じてコメントを寄せた。
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巨人の原オーナー付特別顧問が、亡くなられた渡辺氏に向けての弔慰を、球団が発表した。
「私にとって、野球だけではなく、人生においても強い影響を与えていただいた恩師でした。厳しいご指導をいただいたこともありましたし、温かい言葉で励ましていただいたこともあります。渡辺主筆は、私の人生の中で燦然(さんぜん)と輝いた存在です。野球界のため、日本のため、世界のためにご尽力いただき、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」
原氏は02年シーズンから巨人の監督に就任。当時のオーナーが渡辺氏だった。初年度に優勝を飾り、日本一も達成した。しかし翌年は3位に低迷すると、オーナーだった渡辺氏が「読売グループの人事異動」として球団を去ることになった。確執がうわさされたが、再び06年に監督復帰した。
「いろいろとあったけど、渡辺主筆の話は面白かったし、勉強になった。シーズン途中の報告やシーズンが終わったときに話をするんだけど、学生運動をしていた当時の話や、当時、総理大臣だった中曽根さんなんかの話をしてくれた。当時の時代背景なんかも分かりやすく話してくれるし、人を引きつける話し方をするんだよね。本当に勉強になる話はたくさんあったよ」
19年シーズンに3度目の監督就任を果たしてからも、渡辺氏が体調を崩して入院した時など、原氏は常に気にかけていた。