中村憲剛引退試合 エキシビションマッチ なでしこフレンズ対ケンゴフレンズ ハグをする中村憲剛(中央)と吉田沙保里(同左)(撮影・宮地輝)

<中村憲剛引退試合>◇14日◇Uvanceとどろきスタジアム

元日本代表MF中村憲剛(44)が、引退試合で「なでしこフレンズ」のレスリング女子オリンピック(五輪)3大会連続金メダリスト、吉田沙保里からピッチ上でタックルをくらった。

試合後の会見では、投げられた感想を問われた。

「いや~気づいたら倒れてました。世界を制したタックルはこれかと。まさか等々力の芝生の上で、それを体感するとは思いませんでしたけれども」

そう笑顔で振り返った。吉田の参戦が決まった瞬間から描いていたプランだったといい、試合中に近づいて耳元で「タックル、タックル」とささやいていた。その後、家本正明主審が吉田にイエローカードを提示する流れも含めて会場を沸かせた。主役は「しっかりやってくれた。諸々、良かったんじゃないか」と満足げだった。

中村は2020年度の元日、天皇杯決勝をもって現役引退。川崎フロンターレだけでプレーしたクラブの象徴、クラブそのもの、といえる唯一無二の存在に、最高の舞台が用意されていた。前座の「エキシビションマッチ」は「ケンゴフレンズ」と「なでしこフレンズ」が戦い、大きな盛り上がりを見せていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中村憲剛引退試合】吉田沙保里のタックルに主役「気づいたら倒れてました」世界レベル体感