28年ロス五輪監督に大岩剛氏、正式決定 異例の2大会連続指揮で60年ぶりメダル目指す
日本サッカー協会(JFA)の理事会が12日、都内で行われ、来年、28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)を目指すU-20(20歳以下)日本代表監督に、パリ五輪を率いた大岩剛氏(52)が就任することが承認された。64年東京大会、68年メキシコ大会で指揮を執った長沼健氏以来の2大会連続監督で、60年ぶりのメダル獲得を目指す。
大岩監督は、今夏のパリ五輪で最大3枠を活用できる年齢制限のないオーバーエージ(OA)枠を使用せずに史上初めて8強入りを果たした。A代表経験のあるMF久保建英(23=Rソシエダード)やGK鈴木彩艶(22=パルマ)、鈴木唯人(23=ブレンビー)ら同世代のトップクラスの招集がかなわないなかでも、一体感のあるチームを作りあげ、1次リーグ3連勝で決勝トーナメント進出。大会後には、主将を務めた藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)、DF高井幸大(20=川崎フロンターレ)、DF関根大輝(22=柏レイソル)らがA代表に選出されており、強化・育成の両面で成果を出した。
協会もその手腕を高く評価し、4年後のロス世代を託すこととした。大岩監督自身は、鹿島アントラーズやセレッソ大阪からの魅力的なオファーを受けながら、10月末までに断りを入れていた。ともにパリ五輪を戦った羽田憲司コーチ(43)、今季まで鹿島の佐藤洋平GKコーチ(52)も入閣し、ベスト8止まりだったパリ五輪のリベンジを果たす。