大谷翔平にここ3年で生まれた「足るを知る」新たな環境でのメンタル面の発見を明かす
ドジャース大谷翔平投手(30)が10日、複数のメディアによる合同インタビューに応じ、新たな環境でのメンタル面の変化や発見を語った。
エンゼルスで6年間プレーした大谷は、入団時点で11年連続ポストシーズン(PS)進出の常勝ドジャースに加入。デーブ・ロバーツ監督(52)の下、移籍1年目で自身初のPSに進出し、ワールドチャンピオンにまで上り詰めた。この1年を振り返り「新たな発見は至るところで、新しいチームに入って、新しいコーチと新しい選手たちとフロントオフィスの方もそうですけど、新しいことだらけのなかでいい発見が毎日ありましたね、シーズン中。これ1つということではなくて、いろんなことを経験できたシーズンだったなと思います」と、日々刺激を受けながらシーズンを過ごした。
今季はワールドシリーズ(WS)制覇だけでなく、自身も2年連続3度目のMVPを満票で獲得。モチベーションを維持する方法を問われると、「それはあまり考えたことがないですね。野球を始めてから、段階が進むにつれて、見える可能性だったりとか、自分の進む可能性がどんどん広がってきて、進めば進むほどに足りない、足りない、っていう。そういう野心が増えていったなっていう感覚。野球を始めた最初からメジャーリーグにこうやってきて、本塁打王になったりMVPをいただいたりとか、優勝できたりとか、というところまで最初から想像できたわけではないので、上がっていくにつれて少しずつ見える先が広がってきたような感じではある」と、常識を覆し続けてきた感触を言語化した。
さらに、ここ3年で生まれたという心境の変化も説明。「『足るを知る』みたいな、十分足りてるなっていう、ありがたいなって思う部分が、周りの環境も含めて、多くなってきているので、モチベーションをどう高くしようと思ったことはないですね。あまり考えなくても、そこは昔から、進むにつれて、むしろ高くなってきた」と、20代後半から30代を迎えての進化を明かした。
ワールドチャンピオンやMVPは称号に過ぎない。一野球人として、「一番大きな部分は、現役でいるうちにどれだけ多く、技術であったり、フィジカルっていうのを、自分の中で高めていけるのかっていうのが、まぁ趣味みたいな部分ではあると思う」と、最後まで大谷らしく言葉を並べた。