契約更改を終え、ポーズをとる阪神近本(撮影・藤尾明華)

阪神近本光司外野手(30)が10日、5000万円増の年俸3億7000万円で契約を更改した。

順調なら来季、国内フリーエージェント(FA)権を取得する。大型の複数契約を提示されたとみられるが、単年の道を選んだ。

阪神嶌村聡球団本部長はFA取得1年前から熱烈ラブコールを送っていることを明かした。

「今年だけでなくずっと、コミュニケーションを取らせていただいている。今回も雑談を入れながら、かなり話はさせていただいたとのは事実。あっという間に時間がたつぐらいの話はさせてもらっている」

兵庫県の淡路島出身で地元兵庫が生んだスター選手。ドラフト1位入団でもあり、球団にとっては特別な存在だ。

「ファンの方々は『タイガースの近本』という思いがあるだろうし、我々もある。ぜひ、タイガースでやっていこうよという話はしました。出身が淡路島で社高校、関西学院大学、大阪ガス、タイガース。全部兵庫県やしな、兵庫県でいこうやと、そういう冗談も言いながら。それだけ、おってもらいたい選手であるということです」

通常、FAを取得するシーズンも単年契約が基本線だというが、昨年の大山悠輔内野手(29)に続いて近本にも複数年契約も提示した。単年契約と並べて提示したという。

「彼もいろいろ話を聞いて理解してくれた。複数年契約を提示した1つの理由は、彼の性格とかプレースタイルとか取り組む姿勢を見ていたら、いかにしてヒットを打つかということを追求する姿勢はすごいと思う。盗塁するにしても相手の癖を見ていくとか。追求型の選手なんですよね。ずっと練習して。なので、安定した(契約)期間があった方がいいのかもしれないなと。複数年を選ぶも良し、単年でも良しと。そういった形で理解が深まった、と言ってくれていた。ごり押しとかではないです」(金額は推定)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】来季FA近本光司に嶌村球団本部長「全部兵庫やし、兵庫県でいこうや」