Rソシエダード久保にレアル時代の仲間ハビ・エルナンデスが刺客 粘り強くファウル誘い突破図る
<スペインリーグ:レガネス0-3Rソシエダード>◇8日◇第16節◇エスタディオ・デ・ブタルケ
【ブタルケ(マドリード州)=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(23)の所属するRソシエダードがアウェーのレガネスに先発出場し、先制点の起点となった。ゴールはなく後半33分までプレーした。
3日前の国王杯2回戦コンケンセ戦を休養により今季2度目の招集外になった久保は公式戦2試合ぶりに先発復帰し、4-3-3の右ウイングでプレーした。
いつも通り右サイドに大きく張り、立ち上がりから積極的にドリブルを仕掛けていく。そして前半14分、中盤で2人の間にカットインしてサイドチェンジ。左サイドでそのパスを受けたセルヒオ・ゴメスがグラウンダーのクロスを入れ、ブライス・メンデスが先制点を記録した。
久保はそれ以降、献身的に戦った。19年夏にレアル・マドリードのBチーム、カスティージャでのプレシーズンマッチデビュー戦でチームメイトとして一緒にプレーしたDFハビ・エルナンデスの厳しいマークを受けながらも、右サイドを起点に粘り強くプレーしてファウルを誘発し、クロスを狙い突破を図っていった。
後半も右ウイングでプレーし、同6分にゴールを狙うが相手にブロックされる。その後はレガネスにボールをキープされたことでボールタッチ数が減っていった。時折パスを受けても相手に警戒されたことで簡単にやらせてもらえず、同33分にベッカーとの交代でピッチを去った。
久保は試合後はコメントを残さず、会場を後にした。
なお、チームは堅守を武器に決定力の高さを発揮して3-0と勝利し、公式戦4連勝をクリーンシートで達成した。今季のリーグ戦7勝目を挙げて勝ち点を24に伸ばし、暫定ながら6位にステップアップしている。
試合後、アルグアシル監督は「最も重要なのはチームが成長していること、4連勝を達成したこと、再びクリーンシートを成し遂げたこと、そしてチャンスを作り出すのが難しいピッチで3ゴールを挙げたことだ。試合はお互いのペナルティーエリアで決まるものだし、我々は今日、守備をうまくやり、自分たちのチャンスを生かすことができた」とコメントした。