【データが語る】神戸「頭」一つ抜けJ1連覇達成 ヘッドで16点、セットプレーからの得点倍増
<明治安田J1:神戸3-0湘南>◇8日◇最終節◇ノエスタ
ヴィッセル神戸がJ1の制空権を制し、連覇を達成した。
PKを除くセットプレーからの得点は昨季の12点から今季は25点と倍増。Jリーグによると、空中戦勝利数は前節終了時点で断トツの884回を数えた。2番目に多かった町田の799回を大きく上回った。
最終節の湘南戦では、武藤が右からのクロスを頭で合わせ、そのこぼれ球を宮代が押し込んで先制した。2点目もGK前川のFKからのロングフィードを大迫が競り勝ち、最後は武藤が決めた。3点目も右からのスローインを佐々木が競り勝ち、大迫を経由して最後は扇原が左足ミドル。これもいわゆるセットプレーからの得点で、いずれも空中戦後にゴールが生まれた。
ヘディングでの得点は61得点中16点。総得点の26%を占めた。ヘディングで3点を挙げたエースの大迫だけでなく、佐々木がチーム最多4点。菊池と山川の長身DF2人も各2点をマークするなど高さが強みとなり、初瀬、扇原らの高精度のプレースキックも威力を発揮した。終わってみれば2位広島と勝ち点差を4に広げて優勝。今季の神戸は文字通り、頭一つ抜けていた。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)