日本サッカー協会の体験型教育イベントに参加してあいさつする、左から鮫島さん、澤さん、南葛SC稲本(撮影・鎌田直秀)

「言葉」のパス交換はどうするべきか-。サッカー元日本代表の関東1部リーグ南葛SCの稲本潤一(45)、なでしこジャパンで世界一を経験した澤穂希さん(46)、鮫島彩さんが15日、東京・文京区の日本サッカー協会(JFA)文化創造拠点「blue-ing」で開催された小学4~6年生対象の体験型教育ワークイベント「NO AWAY ACADEMY」にゲスト講師として参加。自身の経験なども交えながら「いきなり移籍トレーニング」などのお題で議論した。

1つは、環境が急に変わった中で、自身の存在を分かってもらうためには-。サッカーに置き換え「スタメンを勝ち取るために、まず何をしたらいいだろうか?」と考えた。グループ内で各自が意見を出し合い、1つの答えを見いだして発表する。

稲本は21歳で海外移籍を経験している。「自分は何の情報もない中でアーセナルというクラブに行って、面食らってしまった。コミュニケーションが大事なことを教えてもらった」と失敗談も明かした。名前の「ジュンイチ」が外国人に発音しにくいことも知り「『イナ』と呼んでもらうことを伝えることでサッカーにも生きた。みんなが初めての人とすぐにディスカッション出来ているので、日本の未来は明るいなと思いました」と拍手を送った。

子供たちの様子を間近で見た澤も「相手に自分の意見を伝えること、相手の意見を取り入れることが大事。これは今後の人生にすごくつながってくると思います」と笑顔で伝えた。【鎌田直秀】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 世界を経験した稲本潤一「日本の未来は明るい」澤穂希さん&鮫島彩さん&子どもたちと言葉議論