打撃練習をする阪神佐藤輝(撮影・藤尾明華)

4番弾で締める!阪神佐藤輝明内野手(25)が16日に高知・安芸キャンプで行われる最後の紅白戦に「4番三塁」で出場する。今キャンプの紅白戦では3日は2番、9日は1番で出場。今季39試合で4番に座った猛虎の主砲が、集大成となる豪快アーチでキャンプを打ち上げる。

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佐藤輝はびっしょりとユニホームをぬらし、白球を追った。午前中の全体練習。三塁でシートノックを受ける中、雨脚が強まった。練習は中断。タオルを被ってスタンドを移動し、室内練習場でバットを振り込んだ。

秋季キャンプ最後となる紅白戦では4番に座る。3日の藤川体制初戦はメジャー流の「強打の2番」を経験。6回にルーキーの石黒から中安打を放った。9日は1番に入り、1回表の先頭でいきなり右翼フェンス直撃の二塁打。藤川監督就任後初ホームにも生還した。ここまで2試合は5打数2安打。「そんな変わらないでしょ」と打順にはこだわらないが、最後に高知を訪れた虎党へ4番の豪快弾を披露したいところだ。

「今、自分がやってることをしっかりやりたい。バッティングでも守備でもしっかり両方、今やってることをできればいいと思います」

今季は39試合で4番に座り、打率3割5厘、本塁打5本。7月は13日の中日戦(バンテリンドーム)から4番に座り、月間打率も3割を超えた。8月28日のDeNA戦(横浜)で6番に降格。大山が4番に戻り、優勝争いがかかる終盤は5番だった。

ニュー佐藤輝へ。今キャンプでは徹底的に自らを追い込んだ。打撃では大きく足を上げないすり足のような新フォームに挑戦。逆方向への広角打法を取り入れ、パワーアップを目指して打球速度の常時170キロ超えも意識した。

ひた向きに泥臭く、練習に励んだ背番号8。その姿を藤本総合コーチは「守備にしてもバッティングにしても、ずっと自分の課題への取り組み方がすごいいい。背中で語ってくれてると思います」と評価。たくましくなった虎の主砲が、来季へつながる4番弾を高知の空に描く。【村松万里子】

▽阪神栄枝(16日紅白戦に紅組の6番捕手で出場予定)「まずピッチャーのいいところを引き出して。打つ方は流れに身を任せたいと思います」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】佐藤輝明、最後の紅白戦は「4番三塁」で出場「しっかり」広角打法で豪快アーチ締めだ!